※「フェル先生のさわやか人生相談」は、noteの定期購読マガジン「週刊フェル」にお引越ししました。詳細は記事の最後をお読みください。
病に苦しみながら
Q1. 私は5年前に双極性障害を発症しました。それ以来5年間、病気の再発を繰り返し、何回も休職を余儀なくされました。今は、昨年復職してから、半年以上継続して出社しています。しかし、病気の症状は大変苦しく、顔を上げているのも辛く、目をずっと開けていることも困難です。解雇されないだけでも会社には感謝しています。しかしそれでも絶望的な気分から逃れることは出来ません。もう昇進、昇給、結婚、マイホーム、友人、趣味、何もかもあきらめました。それでも尚且つこれからどうやって生きていけばいいのか、何も見えません。努力が足りないのはわかっています、でも甘えるわけではないですが、私の病気は人生を楽しむとか努力するとかを許してくれないのです。何かするとすぐに再発するのです。私はどうすればいいのか、どう生きていけばいいのか。助けてください。(41歳・男性・会社員)
A1. 有り難い。こんなに難しいことを、こんなに話しづらいことを、よくぞこの私に相談してくださいましたね。とても嬉しいです。ありがとうございます。誠心誠意お答え申し上げます。双極性障害は、ご自分の努力だけでどうにかなるものではありません。ご本人と、信頼出来るドクターと、周囲の人間とがタッグを組んで、ともに取り組む必要のある、チームワークで対処する病気です。幸いな事に貴君は病気に対してとても理解のある職場にお勤めです。これだけでも同じ症状に苦しむ他の人達と比べれば大きなアドバンテージです。改めて幸運に感謝しましょう。理解のある社長さんにお礼を言ってください。直接言うのが億劫であれば、心の中であんがとうと呟いてください。こうして有料サイトにアクセスしてカネを払って相談できるのも、言ってみればその社長さんのお陰です。有り難い話じゃないですか。「社長あんがとう」。毎晩寝る前にそう呟いて下さい。あんがとう(もちろん正しく“ありがとう”でも良いです)は魔法の言葉です。1回言う毎に心が1グラムずつ軽くなります。100回言ったら100グラム。1000回言ったら実に1キロも心が軽くなります。ケチケチしないでバンバン“あんがとう”を連発してください。口に出しても心の中で呟いてもOKです。
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