桃山商事の恋バカ日誌

恋人にも見られたくない「油断メシ」の瞬間

「失恋ホスト」として数々の恋愛相談を受けてきた恋バナ収集ユニット「桃山商事」の3人が、新感覚の恋バナ談義を繰り広げるこの連載。前回に続く「恋愛と油断」後編をお送りします。家に誰もいないからと、ついやってしまう「油断メシ」。恋人にも見せられない恥ずかしいその内容とは? 許せる油断、許せない油断の境界線についても語り合います。

「私はあなたのママじゃない」

【登場人物】

清田隆之
桃山商事・代表
1980年生まれの文筆業

森田雄飛
桃山商事・専務
同じく1980年生まれの会社員

ワッコ
桃山商事・係長
1987年生まれの会社員

清田 桃山商事の恋バナ連載、今月のテーマは「恋愛と油断」です。今回は同棲や結婚など、“同居”にまつわる油断エピソードについて話していきます。

森田 同居は「油断の王道」とも言える状況だよね。

清田 共有する時間が長くなると、その間ずっと気を引き締めてるわけにはいかないから。

ワッコ 週末だけ会うのとかとは全然違いますよね。

森田 我々の大好きなドラマ「SEX AND THE CITY」に典型的な同居の油断エピソードがあったので、最初にそれを紹介したいなと。

清田 SATCって、特に初期の頃はそういう細かいエピソードがたくさん出てくるよね。

森田 これは主人公の一人のミランダが、バーテンをしているスティーブという男性と半同棲状態になった時の話です。ミランダの家にスティーブが入り浸るようになって、絵に描いたように油断していく。ベッドの上でポテチを食べながらテレビを見たり。

ワッコ 自分のベッドの上でそれやられたら、いやですね。

森田 だよね。で、ある日ミランダが洗濯しようとカゴに入ってるスティーブのパンツを何気なく取ったら、うんこがべったりついていた。それを見てミランダは、もう別れようと決意する。

清田 「こいつヤバい」というアラートがガンガン鳴ってる状況で、決定打が出た。それでレッドカードで退場になったと。

森田 ミランダは「私はあなたのママじゃない」と言ってたね。

ワッコ それって、彼が「実家にいるときと同じぐらいゆるんでる状態」になってたということですよね。まあ実家だとしても、いい大人がうんこパンツはどうかなと思いますけど。

清田 俺はあのシーンを見て、よくそんな無防備にパンツを置いとけるなって思った。自分の身に引き寄せて考えると、「パンツが臭かったらどうしよう」とか思うから。常に「恥部をさらしたら嫌われる」みたいなおびえがある。

森田 まあ、ニオイくらいなら洗っちゃえば平気な気もするけどね。

清田 とにかく臭いと思われるのが恥ずかしいので、それもあって俺は妻と別々で洗濯してます。

森田 前編で清田は「妻の前で積極的におならする」って話してたけど、パンツのニオイは気になるんだね。

ワッコ その矛盾がわからないですよね。中編では恋人が乗ってるスワンボートでおしっこしたエピソードも懺悔してましたけど(笑)。

清田 人は矛盾した存在ということで……。

森田 もっともらしいことを(笑)。

一人のときに食べる“油断メシ”、やってませんか?

森田 さっき「実家みたいな状態」が油断という話になったけど、一番の油断状態って「一人でいるとき」だと思うんだよ。実家でも一人のときに比べたら少しは緊張してるし、ましてや結婚相手なんて元は他人だしね。

清田 油断してると、一人のときの自分が出ちゃうことって確かにあるよね。

ワッコ 鼻くそほじってるとかそういうのですかね。

森田 それでいうと、俺には“油断メシ”なるものがあるんです。

清田&ワッコ 油断メシ!?

森田 うちの夫婦はお互い帰宅が遅いから、ごはんは基本外食で、自炊はほとんどしない。ただ、たまに一人で早く帰ると、家で食べることもある。そんなときに食べるのが油断メシです。

清田 ああ、その感じはよくわかる。俺にも油断メシあるかも。牛丼のテイクアウトとか。

森田 俺の場合はコンビニで適当なものを買います。ただ、そういうときでも糖質は気になるから、納豆や豆腐やめかぶなど、ヘルシーなものだけ選ぶんです。

ワッコ いい感じじゃないですか! 全然「適当」じゃないですよ!

森田 食材としてはそうなんだけど、その食べ方が完全に“油断メシ”なの。納豆、豆腐、めかぶを全て丼にぶちこんで、上に温泉卵を乗せて、ぐちゃぐちゃにしてスプーンで食べる。ビジュアルがかなりやばい。なんか離乳食感もあるし。

ワッコ ……いや、「油断」って聞いてもっとやべーもん食べてるのかと思いましたよ!

清田 うん、俺もそう思った。

ワッコ わたし、カップ焼きそばを風呂で食う人間なので。

森田 むしろそっちのが潔くていいと思うんだよ。俺のは適当なのに糖質を気にしてるってことが、なんだかなと。

ワッコ うーん確かに、そう言われるとみみっちさがありますね(笑)。

森田 そんな往生際の悪い油断メシを食べてるときに、思いがけず妻が帰ってくると、見られたくなくて内心かなり焦る。「あー、油断が漏れちゃう~」って。

清田 わかるわかる。ちなみに俺の油断メシはワッコ寄りで、快楽を追求した風俗メニューなのよ。自分のなかでは「ゲボ丼」と呼んでるんだけど。

ワッコ 食べ物につける名称じゃないですよ(笑)。

清田 どんなものかというと、すた丼をテイクアウトして、そこにファミチキを乗っけてマヨネーズをかけるの。あと、大好物の納豆も乗せて。

森田 えええ!?

ワッコ 茶みがすごい!

清田 俺はそういうもの食べてますよ、フード右翼なんで。

森田 なんで少し誇らしげなんだよ(笑)。それは妻の前でも食べるの?

清田 食べないですね。快楽をむさぼってるから、恥ずかしい。

森田 油断って自覚すると恥ずかしいよね。相手はそんなこと気にしてない場合も多いんだろうけど。

許せる油断/許せない油断の境界線とは?

清田 ワッコの「風呂でカップ焼きそば」は、誰かと住んでてもあり?

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桃山商事の恋バカ日誌

森田雄飛(桃山商事) /清田隆之(桃山商事) /ワッコ(桃山商事)

2001年の結成以来、「失恋ホスト」として1000人以上の男女から恋のお悩みやエピソードを聞き続けてきた恋バナ収集ユニット「桃山商事」がお届けする、新感覚の恋バナ談義。普段ほとんど語れることのない恋愛の様々なテーマを毎回ひとつ取り上げ...もっと読む

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