Rule
店で買うモノがなかったら、
買い物欲に惑わされず、手ぶらで帰ろう
お店に行くと何かを買いたくなってしまう、そういう人はいませんか。
そういう人は、何かを買って帰りたいという衝動で、「人へのプレゼント」などと、わざわざ理由をつくって購入してしまうのです。
私の場合、母と祖母が必ず私のパジャマを買ってきます。
母が買ってくるのは子どもの頃からの流れなので(もう私もいい大人ですが)、親の愛情と思い、断らずに受け取っていましたが、祖母までもがパジャマをくれるのです!
「たまに会ってパジャマをくれるなんて、私のことをいつも思ってくれているのだわ」と、祖母からのパジャマもありがたく受け取っていましたが、はっきり言って、母が買ってくるパジャマも祖母が買ってくるパジャマも、私の好みのデザインでないし……。
自分では絶対買わないパジャマで過ごす家での私の姿は、間違っても他人に見られたくありません(笑)。
そんなパジャマ在庫を抱えている私が、ある日、母と買い物に行ったときに、「このパジャマ、かわいいから○○ちゃん(私の子ども)に買うわ。家で着るからデザインが気に入らなくても大丈夫でしょ」というのを聞いて、母と祖母、二代にわたって私にパジャマをくれる理由がようやく分かりました。
母も祖母も、買い物に出かけて何も買うモノがなかったときに、人のパジャマを買うことで「買い物欲」を満たしていたのです!
これまで愛情だと思って受け入れていましたが、母と祖母のパジャマプレゼント攻撃の理由を知った私は、「寝るときくらい、自分の趣味で選んだパジャマを着たいの」と伝え、プレゼント攻撃も終わりを迎えました(先日、10年以上ぶりに自分でパジャマを選んで購入したので、それを着て過ごすのが楽しみです)。
話が私のパジャマにそれてしまいましたが、このように、モノを買って持ち帰ることが買い物の目的になると、目的を満たすために必要でないモノや、誰もさほど喜ばないモノにでもお金を使ってしまい、結果的に無駄遣いをしてしまいます。
「何かを買いたい」という衝動にかられたときは、それは「購入をした」という一瞬の満足感を味わいたいだけだと認識してみてください。
そして、買い物に出かけて手ぶらで帰ってくることは悪いことではないと考えを改めましょう。
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