Rule
「お金がない」が口癖の人は、
無計画な小さな出費をたくさんしている
のどが渇いたらコンビニに立ち寄り、お店に入ったらなんとなくモノを買ってしまうなど、必要のないところで、ちょこちょこお金を使っていませんか。
これらは、まさに計画性のない消費行動です。
のどが渇いたといっても、脱水症状になるほどに水分が必要というよりは、なんとなくコンビニに寄りたいという衝動で立ち寄るケースが多いと思います。そして、欲望のままに、必要以上のモノを買ってしまうのです。
例えば、レジ周辺に陳列されているガム。100円前後のモノが種類豊富にディスプレイされていて、レジ待ちをしている間に「気分転換に、あったらよいかも」と手に取って、そのまま購入してしまう……。
そもそも飲み物もガムもそんなに必要ではなかったはずです。コンビニに立ち寄ってしまったがために、無駄にお金を使ってしまっているのです。
こういった無計画消費は、購入金額が高額でないケースが多いです。
高額でないため、特に悩みもせず、欲望のままに購入してしまうのです。
それから、本人には自覚がないかもしれませんが、「お金がない」と口癖のように言っている人ほど、外出先で率先して買い食いするなど、よく無計画消費をしています。
そういった人は、買い物をしている回数が多く、買い物をするたびにお金が減るので、「お金が減っていく。お金がない」と感じる機会が多いのだと思います。
そう、「お金がない」と言う人の方が、小さい出費をたくさんしているのです。
いつもコーヒーを片手に持っていたり、カフェに行くと食事時間でもないのにコーヒーだけでなくパンケーキもオーダーしたり、待ち合わせに間に合うように焦ってタクシーに乗ったり……。
そういう人が「お金がない」と言うと、「お金がないって言うわりには、お金使ってるよね」と思わず突っ込んでしまいたくなります(笑)。
また、公園に来る親子連れを観察していると、お金の使い方の違いが顕著に分かります。
公園での子どもの行動というのは、大体予測可能です。遊ぶ→転ぶ→バンドエイドが必要になる→「のどが渇いた」と言ってくる→「お腹が空いた」と言ってくる→「では帰ろう」と言うと「帰りたくない」と言ってくる、のパターンです。
このパターンで母親が持ってないといけないアイテムは、絆創膏(ばんそうこう)、飲み物、軽食です。
これを持ち合わせていないと、自分の子どもだけ水分をとらなかったり、他の子どもの軽食をもらったりすることになってしまいます。
そこで、手ぶらで来た母親は当たり前のように現地調達をすることになりますが、子連れでコンビニに行くのは、かなりの危険行為です。「あれもほしい」「これもほしい」という子どもを抑えるのにも労力を使い、結局、余計なモノまで買うはめになります。
1日の現地調達額が仮に300円だとして、週5日で1500円、1カ月で6000円の余計な出費になります。子どもをスイミングスクールに週一で通わせられるくらいの額ですね。
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