Rule
すっきりシンプルな財布を持てば、資産流出を防げる
よくパンパンに膨れ上がって形が変形しているお財布を持っている人を見かけます。
何が入っているのか見せてもらうと、商品券やポイントカード、レシート、お店の名刺、割引券などなど。レシートや名刺は携帯していることすら意識せず……。商品券やポイントカードも出し入れしているというより長年入りっぱなしの様子。割引券は行く予定があって入れているわけではありません。
使う出番がほとんどないもので財布の中が埋め尽くされてしまうと、肝心の現金が出しにくくなってしまいます。
例えば、こんなことはありませんか。
お会計のときに、ごちゃごちゃしている財布の中からあたふたとお金を探し、ようやく見つかったお札でとりあえず支払いを済ませてしまう。そして大量の小銭をお釣りとしてもらってしまい、その小銭のせいで財布がさらにパンパンになる……。
何が必要な買い物で何が無駄遣いかの見極めは、本来はいたってシンプルです。
しかし、日々携帯している財布がごちゃごちゃしていると、考え方まで複雑になってしまい、モノの価値が見極められずに無駄遣いも増えていきます。
資金流出を抑えるためには、まず「財布はシンプルに」が原則です。
私の財布の中は、クレジットカード2枚、銀行のキャッシュカード、健康保険証、運転免許証、そして現金とお守りです。カードは合計5枚で、メンバーズカードなどは入っていないので、財布のカード入れの部分が膨らみすぎることもなく、買ったとき同様のスリムな形です。
しかも中に入れているお札はすべて新札にしているので、折り目によるわずかな膨らみもありません。財布を新調したときに、新札を入れた方が清潔感があり、新しい財布にマッチすると思い、新札を入れ始めたのですが、実際、新札が財布にきれいに入っていると気分がよいものです。
さらに、意外な効果を感じたのは、財布に新札しか入れないと、あまりお金を使いたくなくなるということです。
新札は、わざわざ銀行の窓口に行って両替しないといけません。すると「少し口寂しいので100円のお菓子を買う(⇒千円札1枚消費)」「3000円のなんとなく使い勝手がよさそうで、今だけセールになっている洋服を買う(⇒千円札3枚消費)」などと、その場の欲求を満たすためだけに「わざわざ時間を使って両替してきた新札を使いたくない」という気持ちが出てくるのです。
また、新札を減らさないようにお金を使うとしたら、電子マネーやクレジットカードが使えるところを優先して行くようになります。すると、クレジットカード明細があるのでレシートも取っておく必要がなくなり、財布が膨らむことも防いでくれます。
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