長年、会社員として働いてきた人にとって、独立や起業という選択肢は非常にハードルが高く感じられるかもしれない。しかし、シニア専門ライフデザインアドバイザーの木村勝氏は、「実はシニアにとっては独立が一番リスクは小さい」と言い切る。なぜか。
まず収入から見てみよう。例えば、定年後再雇用を選んだ場合、現役時代に年収800万円だった人でも、60歳以降は200万~300万円程度に激減してしまう場合が多い。さらに65歳以降は収入がゼロとなる。
一方、独立して個人事業主となった場合、月10万円程度の収入でも年間120万円は稼げる。また、自宅を仕事場として使用していれば、家賃や光熱費の一部を経費として計上できるため、可処分所得が増える。しかも定年がないので、65歳を過ぎても稼ぎ続けることができる。定年後再雇用と比べて、収入面でのリスクは小さいといえるだろう。