飲食にしか興味がない料理人が開いたレストランはうまくいかない
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
僕のバーテンダーの師匠は中村悌二さんという人でして、今では飲食店プロデューサーとしてすごく有名なんですね。これを読んでいる人で一ヶ月に1、2回は単価5000円以上の飲食店で飲むことがあるという人は、必ず中村さんが関わったお店に知らず知らずのうちに入っているはずです。
そんな中村さんと2年間毎日一緒に働いて、色んなことを教わったのですが、今でもたまに「あ、そう言えば中村さんがこんなことを言ってたな。やっと今になって意味がわかった」なんてことがあります。
先日も妻と歩いているときに「日舞教室」という看板を見つけて、「そういえば中村さんもお茶とお花に通っていたんだよね。中村さんあのとき、34歳だったはず。中村さん、『伸次、和を学んでおいた方が良いよ』ってよく言ってたけど、若いのによくそんなこと気づくよね」なんて話してたんです。
そしたら妻が「中村さんは根がアパレルの人だから、そういう発想ができるんだろうね」なんて言うんです。そうなんです。中村さん、最初は某アパレルで活躍した人でして、その後、飲食業界に転身してきたんです。
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