Rule
資産形成は趣味と実益を兼ねて、無理せず楽しみながら
「資産」と聞くと、金融資産だったり不動産だったり、証券会社や不動産会社などと取引がないと保有できないもの、購入に結構なお金が必要なものを想像しますよね。
「専門知識が必要そうだし、リスクもありそう、保有するのはハードルが高いのでは」と思う人もいるかもしれません。
でも、資産とはそういうものだけではないのです。
自宅を購入したなら、それは資産。家具も長く使えるものであれば資産、結婚が決まって婚約指輪や結婚指輪を買ったらそれも資産なのです。
それから大事なのが、自分自身。学生から社会人になり、自分の労働が客観的に評価されて対価が支払われるのですから立派な資産です。
そのもの自体に客観的な価値があるもの、いざとなったときにお金に換えられるものが資産ということになります。どうせお金を使うなら資産になるものに投じた方が、将来的に役に立つといえるのです。
もちろん、資産になるからといって金塊を買うのもよいのですが、金は本来生活に必要のないものですし、市況によっては売却しても利益が出るとは限りません。また、株式などの金融商品も同様です。日常の中で使えるものではない上に、日々価格が変動するので安心感がないため、資産として持つこと自体がストレスになりかねません。
資産づくりの基本は楽しみながら集められ、保有期間中も自分で使って楽しめることです。例えば、ビンテージジーンズが好きな人は、気に入って買ったものを、着て楽しむのはもちろんのこと、買ってから値段が上がると、見る目を認められたような気持ちにもなるのではないでしょうか。
そうはいっても、資産の価値が上がるというのは、楽しみながら資産形成したその後の結果であって、初めから価値上昇を狙って資産をつくる必要はありません。実際、生きていく上で使ったお金のうち、価値が上昇するものはそう多くはないでしょう。
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