ミッションを核に利益を出すための「時間」と「投資」という考え方

独自の経営スタイルや働き方で注目を集める「パンと日用品の店 わざわざ」の平田はる香さん。今回は、企業の「儲け」についてです。前回、もの売るうえでミッションが大事だと語った平田さん。とはいうものの利益を出し続けなければ企業は存続していけません。ミッションを核に持ちつつ、その上で利益を出し会社を存続させる。そのために重要と考える「時間」と「投資」についてのお話です。

今週は久々に出張がなく、店の厨房と会社に籠って仕事に取り組んだ日々だった。前回に引き続き、熊本でのトークイベントでいただいた面白い質問を改めて考えて書いていきたいと思う。

熊本城のお堀を散歩してから家路に着いた。

会社の目的は利益かミッションか?

「儲けはどうやって出しますか?」という質問を受けた

事業を行なっているという方からの質問で、「儲け」についてどう考えているかを問われた質問が面白かった。「わざわざ」は曲がりなりにも企業なので、儲けを出さなければ存続し得ない。それは重々承知しているが、ダイレクトに儲けの出し方を問われた時に戸惑いを感じてしまった。だって、それが主目的になったらいけないよね?

前回の「これからの売り方で重要になるのはペルソナよりミッション」で書いた通り、「わざわざ」ではミッションを大切に、事業を行なっている。最初に持つべきものはミッションで、何のために事業を行なっているか?という核を自分や会社の真ん中に持つことが原動力になっていくと考えている。

「わざわざ」は「心身ともに健康で命を全うする」という持続可能な生き方こそが人間の幸せの一つの形であると考えている。沢山の物や情報の中から持続可能な生き方をサポートするものを選び、消費者にまっすぐに伝えるという役割が自分たちにあると認識して日々の業務に取り組んでいる。

もしかしたら会社というものは通常、利益を出すことが第一目的になるのかもしれない。これは組織である以上、存続するために致し方ないことではあるが、起業した時のことを思い出して欲しい。会社勤めしている方はその会社になぜ入社したのか?会社の好きな部分はどこなのか?を改めて考えてみて欲しい。本来、会社が創業された時は「儲けを出したい」という気持ちではなかったのではなかろうか。

まず会社としてのミッションを核に持つこと。その上で、利益を出し存続させること。この順番が大切で、主軸に利益を出すことを置いた企業は、短期的な成長を描くことはできたとしても、長期的に社会的役割を果たし成長していくことは難しいだろう。


なぜ利益目的がいけないのか?

湯たんぽみたいに暖かい靴下というコンセプトのオリジナルウール靴下

「わざわざ」ではオリジナル商品を様々な企業とコラボして企画販売しているが、ヒット商品の一つである「ウール靴下」を例にとって、利益優先型になるとどんな弊害が起こるか考えてみよう。

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わざわざ平田の思索日記

平田はる香

長野県東御市にある「パンと日用品の店 わざわざ」。山の上の長閑なこの場所に、平田はる香さんは2009年にひとりでお店を開きました。平田さんがnoteで公開した記事「山の上のパン屋に人が集まるわけ」が大いに反響を呼び、独自の経営スタイル...もっと読む

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izaken77 |平田はる香 @wazawazapan |わざわざ平田の移住日記 この記事にあったウール靴下、超あったかそうなので注文した。商品に込めた思いを知ると買いたくなるね。 https://t.co/MZjoyXryqt 26日前 replyretweetfavorite

ryoma369 無料で読めるの今だけです。 29日前 replyretweetfavorite

wazawazapan 会社や事業を行う上で大切な利益のことを書きました。利益を主目的にしない運営のやり方です。 29日前 replyretweetfavorite

izaken77 今回も超勉強になった。自分の中のミッションと時間の使い方を整理しよう。 29日前 replyretweetfavorite