「よんなな会」はどこに向かうのですか?
家入:今後のよんなな会の展開として考えていることはありますか?
脇:3年ほど前からインバウンドの仕事に関わるようになったのですが、それまでの僕は海外にほとんど行ったことなかったんですね。これはマズいと思い、色々な国に行くようになったのですが、そこで見えてきたのは、日本をリスペクトしてくれている人たちが海外にはたくさんいるということでした。その中でいま考えているのは、よんなな会のアジア進出です。例えば、台湾やベトナムなどの公務員と日本の公務員が仲良くなることで無限の可能性が広がるし、お互いが相手の国をどう見ているかを知る機会にもなりますよね。日本に留学したことがある人たちが世界のさまざまなところで中枢として働いているので、そういう人たちと日本との縁をもっと太くしていきたいんです。
スペシャルゲストなども登場し、大盛況に終わった「よんなな会 Vol.12」@渋谷ヒカリエ。
家入:もはや「よんなな」ではなくなりますが(笑)、面白いですね。国を超えて同じ職業の人たちがつながるというところでは、僕が尊敬しているJRというフランス人のアーティストの作品を思い出します。対立しているイスラエルとパレスチナで、例えば床屋さんをそれぞれ撮影し、その写真をもう一方の地域の床屋の前に張り出すというゲリラプロジェクトなんですが、それを見ると、マクロの視点では対立していたとしても、ミクロで見ると同じような顔立ちの人が同じ職業を持っているということが浮き彫りになり、なんだか憎み合っていることがバカらしく感じられるんです。これが根本的な解決にはならないかもしれないけど、アートという表現を通してこういうメッセージを表明していることが素晴らしいなと。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。