腸よ花よ
ヒトの身体は千差万別だ。今さらマクラに持ってくるフレーズか?って感じですが、最近とくにしみじみそう思う。なんせアラフォーにもなるとガールズトークのネタもカラダの外側より内側の話のほうがだんだん比重が重くなってくるのだ。やれ腰が痛い眼精疲労だ鍼デビューしたとその話題は多岐にわたり、悩みの内容も個性豊か。中でも聞くたびに個人差が大きいなと思うのが、腸の話である。
あらかじめ断っておくが今回はお食事中等何かを飲み食いしながら読むのをおすすめしない回である。だが決して面白半分の下ネタではなく、真面目な話だということは強調させていただきたい。
腸ベリーバッド
というわけでウンコの話なんですが、みなさん毎日してます? アウトプット。私は生来腸がわりと丈夫めにできているらしく、便秘に苦しんだ経験というのは今まで片手で数えられるくらいしかありません。しかしメディアでは「女=便秘をよくする」という描写が当たり前にされており、毎日トイレタイムはディス・マジック・モーメントなベン・E・キング谷としては若干の疎外感すら感じていたのでした。
しかしめったにしないというのはすなわち慣れていないということであり、たまぁに便秘になったりすると半分パニック状態になる。あの不快感というのはなかなか言語化しにくく、考えてみると「下痢のつらさ」を描いた小説はいくつか読んだことがあるが「便秘のつらさ」小説にはほとんどお目にかかったことがない。詰まっているのは下の方のはずなのに、喉のあたりまで何かに堰き止められているような圧迫感。人間というのはつまるところ一本の管なのだとこのときほど実感することはない。これがしょっちゅう起こってしまう体質のひとの辛さやいかばかりか。一度ハードコアなやつに見舞われると二度と便秘を笑いのネタにしようという気がなくなる。
腸腸腸、いい感じ
腸内環境のネタ化。特に子供時代って、ウンコの話は100%ギャグであり、その上で「自分がウンコをする存在」であることを他人には決して知られてはならぬ、みたいなヘンな不文律がありませんでしたか。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。