桃山商事の恋バカ日誌

おなら、おもらし、泥酔…「油断」は時に恋のきっかけになる

「失恋ホスト」として数々の恋愛相談を受けてきた恋バナ収集ユニット「桃山商事」の3人が、新感覚の恋バナ談義を繰り広げるこの連載。今回のテーマは「恋愛と油断」です。桃山商事が活動し始めた大学生の頃、女子からの悩みで一番多かったのが「彼氏の油断」だったのだそう。当時を思い出しながら悪い油断、いい油断について語り合います。

釣った魚に餌をやらない彼氏たち

【登場人物】

清田隆之
桃山商事・代表
1980年生まれの文筆業

森田雄飛
桃山商事・専務
同じく1980年生まれの会社員

ワッコ
桃山商事・係長
1987年生まれの会社員

清田 桃山商事の恋バナ連載、11月は「恋愛と油断」について話していきます。実はこれ、われわれ桃山商事の原点とも言えるテーマなんだよね。「女子から恋のお悩みを聞く」という桃山商事の活動は俺が大学生のときに始めたんだけど、その頃のトピックとして一番多かったのが「彼氏の油断」だった。いわゆる、釣った魚に餌はやらないっていう。これ、恋人を「釣った魚」と表現してる時点でヤバい言葉ではあるんだけど……。

森田 付き合うまでは一生懸命だったくせに、付き合ってからは対応がぞんざいになる。彼氏にパチスロのための金を貸してるという女子もいたなあ。

ワッコ ダメ彼氏の典型ですね。

清田 結果的に、一人暮らししている彼女の部屋に彼氏が入り浸って、どこにも遊びに行かなくなっちゃう的な……。大学生あるあるなのかもしれないけど、セックス、めし、睡眠、セックスみたいな毎日で、授業もさぼりがちになるという。

ワッコ エモいですね~! エモい! エモい!

清田 今思うとそれもちょっとエモいのかも(笑)。でも当時の女友達たちは「こんなの息が詰まる!」と嘆いていた。

森田 そこで桃山商事の出番になるわけです。

清田 俺が数人の男友達に声をかけて、油断している彼氏の代わりに彼女を車で外に連れ出して、山や海や遊園地にお出かけした。

森田 われわれのモチベーションとしては、もちろん落ち込んでいる女友達を元気づけたいという気持ちが一番だったんだけど、実はその裏には、ダメ彼氏と自分たちとの差を見せつけたいという欲望もあったよね。

清田 「俺たちは違うぞ!」って悦に入ってる部分が多分にありましたね……。

ワッコ そういう優越感か~(笑)。

清田 そこはほんとに若気のいたりです。今の失恋ホストは、相談者さんを盛り上げようというより、みんなで悩みをひたすら聞く「傾聴型」になってるので、隔世の感があるよ。

森田 でも、「彼氏の油断」あっての桃山商事ということだけは確か。

清田 そうだね。油断が我々を生み出したと言っても過言ではない。

ワッコ 油断がビジネスチャンス!

清田 ブルーオーシャンだったという。って、失恋ホストは無償でやってるからビジネスでも何でもないんだけど(笑)。

“完璧彼氏”のおならはなぜうれしかったのか

清田 このように恋愛では、往々にして油断をネガティブなものとして捉えがちだけど、実は「いい油断」もあるんじゃないかということを、今日は紹介していきたいと思います。

森田 典型的な例でいうと、女友達から「彼氏のおならが嬉しかった」という話を聞いたことがある。

ワッコ おならは油断の象徴みたいなところがありますよね。普通だと「わるい油断」になりそうなものですが。

森田 その彼はスマートなイケメンで頭も良くて優しいという“完璧”に近い男性だったんだけど、その隙のなさゆえに、半年くらい付き合っても彼女はどこか距離を感じていた。そんなある日、彼女の家でいつものように二人で過ごしていたら、彼が不意におならをしたんだって。

清田 初めてのおならだったのかな。

森田 そうだったみたい。それで彼女が驚いて彼の方を見たら、恥ずかしそうに笑っていた。その感じがすごくよくて、彼女は嬉しくなったと言っていました。

ワッコ 屁が嬉しかった(笑)。

清田 ずっと隙を見せてこなかった彼氏がちょっと油断したってことだよね。それが彼女にとっては「私に気を許してくれたんだ」と感じられたのかもしれない。

森田 恋人の前でおならをするかしないかは、人によって分かれるよね。ちなみに俺はあんまりしない。男女差もあるとは思うんだけど、ワッコはどう?

ワッコ 彼氏の前で……思い出せないんですけど、しない気がしますね。代表はどうですか?

清田 このテーマを語るにあたり、2011年に放送した二軍ラジオ「油断の38度線」を聴き直したんですよ。そしたら俺、「恋人の前でおならはしない」と断言していたんだけど……あれから7年経った今、私は妻の目の前でプップおならをするようになっております……。

ワッコ えっ、嗅がせるの!?

清田 いや、まだニオイを嗅がれるのは恥ずかしいので……音だけです。おならの気配を身体に感じたときに、「来てます……やっちゃっていいでしょうか?」と許諾を得てからかましてます。

森田 気を許しているからこそできることだよね。オモシロ優先の清田らしい行為とも言える(笑)。

「天然の屁」と「養殖の屁」

ワッコ おならではないんですけど、彼氏と仲良くなってきたら生理の話をするっていうのはあります。「今日、血がじょばじょば出てるわー」みたいな。

森田 (笑)。生々しいな。

ワッコ 生理の描写は女子同士ではよく話すけど、男性だと、いくら仲のいい友達でもあんま言えないです。

清田 それは彼氏にも最初は言えないけど、気を許すと話すようになるってこと?

ワッコ セックスを何回かして、慣れてきた頃に解禁されていく感じですね。そういえば昔、付き合いたての彼氏と旅行にいくとき、生理がかぶらないようにこっそり薬で調整してたことがあります。でも付き合いが長くなってきたら、普通に「旅行中生理だわー」って言えるようになりました。

清田 じゃあ男性側としては「生理の話をするようになったってことは、俺に気を許してるな」と考えていいのかな。

ワッコ 生理ってそういう感じないですか?

森田 女友達が「いま生理が重くたいへん」と言ってきたときに、心配しつつも、話してくれて嬉しいと思ったことがあったなあ。

清田 気を許すとかオープンになるってのは油断のいい側面だよね。おならの話に戻ると、一度許したからと言って日常的にプップこいてると「わるい油断」と認識されることもありそうだよね。

ワッコ さっきの「完璧な彼氏の初めてのおなら」エピソードの場合は、“真実の屁”だったからよかったんじゃないですか?

清田 真実の屁!?

ワッコ しようと思ってしたわけじゃない、という。

清田 ああ、そういうことね(笑)。

ワッコ ふざけて出した屁だったら、グッとこなかったかもしれないですよね。「出ちゃった系」の天然の屁だからよかった。養殖の屁じゃなくて。

森田 養殖の屁って(笑)。じゃあ、寝っ屁はどう? 寝てる時のあれは、まさに天然モノだよね。

清田 それはもう油断ってレベルじゃないでしょ。

森田 ただ、一番の油断は睡眠なんじゃないかなと思うんだよ。寝てる時って完全に無防備でしょ。これはすごい油断ですよ。

清田 そうか。寝顔も寝相もコントロールできないしね。気を許した相手じゃないと安心して寝られないと思うし。

ワッコ 仕事で高校生と話すことがあるんですけど、よく男子高生が「授業中に我慢できなくてつい寝ちゃう女の子がかわいい」って言うんですよ。それも油断と関係してますかね?

清田 無防備な感じにキュンとするっていうのはあるよね。さっきの天然の屁がまさにそれだと思うし。

「泥酔からのおもらし」が恋のきっかけに!?

森田 無防備とか無意識と油断の関係を考えるうえでは、お酒の話も欠かせないよね。

ワッコ 酔うと油断しますよね。男性の知り合いに聞いた話なんですけど、飲み屋で初めて会った女性にゲロを吐かれたらしいんですね。しかも、彼の買ったばっかりのカバンに吐かれてしまった。

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桃山商事の恋バカ日誌

森田雄飛(桃山商事) /清田隆之(桃山商事) /ワッコ(桃山商事)

2001年の結成以来、「失恋ホスト」として1000人以上の男女から恋のお悩みやエピソードを聞き続けてきた恋バナ収集ユニット「桃山商事」がお届けする、新感覚の恋バナ談義。普段ほとんど語れることのない恋愛の様々なテーマを毎回ひとつ取り上げ...もっと読む

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