第1回】 中国のワイン人気沸騰で 膨らんだ“ボルドーバブル"

ワイン生産者といえば、一般にワイン造りに励む農家という印象が強い。だが今、中国の旺盛な購買欲を前に、一部の高級シャトー生産者は莫大な利益を生むビジネスを築き上げている。

 1980年代、90年代のアジアでのワイン消費を引っ張ってきたのは日本だったが、2000年代に入ってアジア最大の消費地は中国へと移っている。そして、それに伴い“ボルドーバブル”といわれる異常事態が起きている。

 一級格付けを持つボルドー5大シャトーの先物価格の推移を見てみよう。「プリムール」と呼ばれ、毎年の新酒を先物売買するもので、醸造から出荷まで約2年かかるボルドーワインの生産者の資金確保のために始まったものだ。
 8年前までは1本100~200ユーロの間を行き来していたが、徐々に値上がりして、2010年にはついに900ユーロに近い値を付ける高級品も現れた。

 その最大の要因が、急激な経済成長を遂げる中国の贈答品需要だ。

 2011年にフランスから輸出されたボルドーワインの総本数は前年比22%増の2億8800万本、金額にして前年比30%増の19億7000万ユーロと、本数、金額共に過去最高となった。そのうち中国への輸出は前年比191%増の約5800万本までになっている(ボルドーワイン委員会調べを本数換算)。

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ワインブーム【1】~光と影~

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世界がワインブームに沸いている。一部の高級ワインの価格が、数年で10倍以上になった。原因は中国でのワイン人気だ。また南半球など新産地での生産も盛り上がり競争は激化している。ブームの動向を追った。 

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