第10回】 雇われない働き方「IC」とは

 サラリーマン時代に身に付けた高度な専門知識・技術を生かして、雇用契約ではなく、業務単位の請負契約を複数企業と結んで活動する。そうした独立した個人のことをインディペンデント・コントラクター(IC。個人業務請負)と呼ぶ。いわば、自営業者と雇用者の中間形態だ。自営業者と異なるのは、契約期間中ならばあたかも契約先企業内部の従業員のように仕事ができること。一方の契約先企業にとっては、必要なときに、必要な人材を、必要な業務にのみ外部調達できるメリットがある。業務領域は、人事、企画、リスク管理のような経営コンサルティング、ITエンジニア、出版業、金融など多岐にわたる。

 すでに米国では900万人以上のICが活躍しているが、日本では2000年前後に話題にはなったものの、定着している働き方ではない。

 だが、将来的にはミドル世代の受け皿として再び脚光を浴びることになるかもしれない。企業に属さずとも働けるプロフェッショナルな人材にとっては、職業特殊性の高い最適な雇用形態ともいえるからだ(上図参照)。ICと契約先企業の立場は対等で力を発揮しやすい。

 ICの先駆けとして知られる秋山進・プリンシプル・コンサルティング・グループ代表は、「そこまでハードルは高くない。過去に培った人脈(就職先、顧客)を利用して、“最初のクライアントになってください”と顧客を獲得し続ければ、その道のスーパーマンでなくても成功できる」と言う。

 

 

週刊ダイヤモンド

この連載について

初回を読む
”仕事消失時代”に生き残るビジネスマン【3】~キャリアチェンジの心得

週刊ダイヤモンド

雇用環境が悪化する中、企業も政治も頼れない。年金の支給開始も遅れるばかりで70~80歳まで働く未来も十分あり得る。キャリアチェンジを検討しておいても損はない。

関連記事

関連キーワード

コメント

Tweetがありません