第9回】組織に属して働く人も “市場で生きる力”を身に付けよ ~伊賀泰代さんに伺う

大学を卒業し、70歳まで働くことになれば47年間。ずっと同じ会社で働き続ける人は、今後はごく一部となる。経済・雇用環境が変化する中、生き残るために身に付けるべきスキルとは何か。キャリア形成コンサルタントである伊賀泰代さんに伺った。伊賀泰代/兵庫県出身。一橋大学卒業。日興証券(当時)、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社を経て、2011年に独立。著書に『採用基準』。

 今年4月1日、65歳まで従業員の雇用確保を義務付ける、改正高年齢者雇用安定法が施行された。経過措置期間が終わる2025年までには“65歳定年”が実現する。しかし厚生労働省はかねて「70歳まで働ける社会の実現」を唱えており、来年からは“70歳定年”に向けた動きが始まるだろう。

 70歳まで働くとなれば、大学を卒業してから47年間も働くことになる。今から47年前の1966年は、高度成長期真っただ中だった。次の47年の変化も、想像できないほど大きなものになるだろう。
 解雇規制についても、47年後まで今の規制が残っているかと問われれば、大半の人があり得ないと答えるはずだ。そうであれば、今から就職する世代にとっては、「23歳のときにできるだけ沈みそうにない大きな船(=会社)に乗り込み、一生しがみつくこと」を目指すのはナンセンスだ。

 そうではなく、途中で船が沈んでも、もしくは船を下りろと言われても、自分でボートをこいだり、泳いで生き残るサバイバル能力を身に付けることのほうがよほど重要となる。

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雇用環境が悪化する中、企業も政治も頼れない。年金の支給開始も遅れるばかりで70~80歳まで働く未来も十分あり得る。キャリアチェンジを検討しておいても損はない。

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