ハロウィンではなく、江戸時代に流行った日本の「秋のオバケ」とは?

日本には、ハロウィン物語に負けずとも劣らない、プラトニック・BL・ゴースト・ストーリーがあります。誰かを好きだと思うこと、離したくないと思うこと、そんな純粋な感情が、いつしか情念となって怨念に変わり、相手を呪うようになってゆく……。執念にも近い恋情が、日本の古典にも濃ゆく息づいている様をぜひ。

 ここ数年で一気に定着した「ハロウィン」。そう、10月31日はハロウィンでしたね~~!! ってこの記事公開されるの11月1日なんですが。終わってますねハロウィン。しかしわたしは止まらない。今日はハロウィンに関連した話をしようと思います。
 その名も、「日本版ハロウィンは存在しないのか!?」。

 だってほら、ハロウィンって西洋のもんじゃないですか。元ネタは古代ケルトなはず。ハリー・ポッターに出てくるハロウィンの描写をご覧なさい、どうしたって渋谷のお祭りとはかけ離れるじゃないですか。さすがインドカレーをカレーライスなどという原型を留めない形態に仕立て上げた国。お正月やらクリスマスやらで「日本人の宗教に対する大ざっぱさよ……」と我々ながら呆れているところにやってきたザ・西洋・フェスティバル。本当に日本人って節操ないよね! そこがわりと好きよ!

 だがしかし。日本の秋、おばけ、といえば、わたしはあの物語しか浮かびません。

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三宅香帆

『人生を狂わす名著50』(ライツ社刊)著者、三宅香帆による文学レポート。  ふと「いまの文学の流行りをレポート」みたいな内容を書いてみようかなと思い立ちました! なんとなく、音楽や映画だと「ナタリー」みたいな流行をまとめる記事っ...もっと読む

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