志願倍率が100~200倍にもなる超狭き門の中国の美術大学。今年3月、中国・山東省にある美大の入学試験に約6400人の受験生たちが集まり、広大な試験会場を埋め尽くした写真が話題を呼んだ。
経済の発展に伴い、今や中国ではアートに対する人気はうなぎ上りだ。実際、オークション大手のサザビーズやクリスティーズでも、中国人の現代アーティストの作品が億円単位で続々と落札されている。
まさに狙いは、一獲千金。起業するよりリスクは小さい上、無名の画家であっても世間で認められれば億万長者になれる可能性があることから、美大は冒頭のようなありさまになっている。
これでは画家の登竜門である美大にすら、とても受かりそうにない──。そう考える中国の受験生たちが次に目指すのが、日本の美術系予備校であり、日本の美大だ。
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