【告知】『未来への責任』刊行記念対談
田原総一朗×細野豪志「いま、民主党は必要か?」
7月1日19時30分より丸善・丸の内本店にて開催決定!
細野豪志(以下、細野) 政治好きの春香さんから見て、民主党にはどんな印象がありますか?
春香クリスティーン(以下、春香) 民主党は自民党とは真逆のイメージがあって、それがすごくおもしろいと思っています。自民党は世襲議員の方が多い印象もあって、“ザ・国会議員”という感じで、キャラが濃い方も多いですよね(笑)。それに対して民主党は、少し控えめというか、コツコツ努力しているようなイメージがあります。でも、一見地味な印象のある民主党の方の隠れたおもしろさを探っていくのも楽しいんですよ! 岡田克也さんはカエルの置物を集めているし、海江田万里さんは漢詩が趣味だし…。
細野 なるほど、追っかけてますね(笑)。私自身はね、あまりコツコツ持続的に積み上げるタイプではなくて、どちらかというと短期集中型なんです。学生のとき試験前なんかは最後の2日間くらいで、がっと勝負をかける感じで、あまり真面目なタイプじゃなかったなぁ。
春香 あ、そうか! 立候補したときも「絶対今しかない!」と思って、がっと勝負をかけて当選されたんですもんね! 細野さんは自分で政治家への道を切り開きましたけど、世襲議員についてはどう思いますか? ライバル意識なんて、あったりします?
細野 やっぱり昔は、「二世には負けたくない」という気持ちがありましたね。でも今は、二世もそれ以外も、どちらも政界に必要なんだと思うようになりました。親が政治家の人は幼い頃から、国を背負って物事を考える習慣を持ってきている。これは大事なことだと思いますよ。でも世襲ばかりだと政治家が家業になってしまうし、政治は公の仕事だから、私のような新しい人がどんどん入ってこないと良くならない。私が企業献金をもらわず、政治資金パーティも開かずにこれまでやってきているのは、「政治=金」のイメージを払拭したいからです。世襲議員でない私だから挑戦できることだと思っています。
春香 親の選挙区を継ぐ候補者は、いろいろと有利になりますもんね。
細野 強固な後援会や支援者、資金も継ぐのですから、もう圧倒的に有利です。だから、二世は親と違う選挙区から出馬するようなルールをつくることも、今後は必要だと思います。そこは民主党として、しっかり主張していきたいですね。
春香 細野さんご自身は、民主党と自民党の違いをどう捉えていますか?
細野 国家があって国民がいるという発想と、国民を幸せにする手段として国家があるという発想があって、民主党は後者なんです。自民党は自己責任、自助を基本に、強い国家を目指している。民主党は助け合い、共に生きる社会を目指している。ここが一番大きな違いだと思います。
春香 たしかに、自民党はずっと政権を担ってきた経験を強みに、ぐいぐい国民を引っ張ってくれる感じで、民主党は国民にとって何が一番大切なのか、慎重に考えてくれる感じですよね。個性の違う政党がしのぎを削っているのが、やっぱりおもしろいと思いますし、それにほかにも個性的な政党がたくさんあって、くっついたり離れたりもするし(笑)、日々動いている感じがして目が離せなくなります。
若者は一生懸命遊んだほうがいい!?
細野 そうやって春香さんみたいに政治をおもしろがってくれて、理解しようとしてくれる若い人がいるのはありがたいですね。
春香 でも今の日本では、若い世代は政治や社会にあまり関心がないですよね…。若い人は政治とどう向き合っていくのがいいと思いますか?
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