女子からいじめを受け、男なら謝れ!と言われ、女性恐怖症です

今回、牧村さんのもとには「女子からいじめを受け、先生に“男なら謝れ”と言われた」という男性からのお悩みが届きました。「少しでも女性恐怖症を治したいです。なにかいい方法がありませんか?」という相談者さんの質問に、牧村さんは意外にも「グーグルマップ」を使ったアドバイスを送ります。


※牧村さんに聞いてみたいことやこの連載に対する感想がある方は、応募フォームを通じてお送りください! HN・匿名でもかまいません。

ずるいよね、女ばっかり守られて

というタイトルの時事エッセイを、先週はお送りしました。「女好き」を自称して女性に対する暴行に及んだ男性たちの話を取り上げ、「本当は女が憎いのでしょう? 女ばかりずるい、って思ってるでしょ? どうしたら男とか女とかじゃなくて、人と人として向き合えるかしらね?」ということを考えようとしたお話です。

すると、読者の方々が、性別にまつわる経験談をたくさんお寄せくださいました。一つ一つ拝読しました。その中でも、読んでくださるあなたと一緒に考えたいご投稿を今日はご紹介します。

「女子からいじめを受け、先生に“男なら謝れ”と言われた」

……という男性の方からのご投稿です。対話形式でまいります。

牧村さんはじめまして、二十歳の鉄道&クルマヲタク(男)です。牧村さんの「ずるいよね、女ばっかり守られて」を読んで、僕の身に起こった昔の出来事を思い出しました。

はじめまして。ぜひ、お話を聞かせてください。

かつて大阪から埼玉県に引っ越して住んでいた時、小4から中2(埼玉県に住んでいた時期)にかけていじめられていました。今は大阪に住んでいるので当時いじめてきた奴らに会うことはないですが、主に女子にいじめられたせいで、女性恐怖症になりました。

大人になっても女性恐怖症という形で残るレベルの痛みを、4年間、受け続けたのですね。お引越しでその学校を離れるまで、いじめは止まらなかった、と。その学校の先生は、この問題をご存知でいらした?

もちろん当時先生に相談したこともありましたが、先生には「男が女にいじめられてどうする。お前が女にいじめられるのはお前が周りとあわせて学校生活を送らないからだ。」というようなことを言われました。

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その後もいじめが続くのですが、ある日の授業である女子とトラブルになりました。その女子生徒が生徒会の人間で、対応に当たった女性教師が「とにかく男なんだからここはおとなしく謝りなさい。社会に出て男女トラブルにあったらなんでもかんでも男が悪者になるんだからね」と説教されてしまいました。

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その女子生徒は小学校の時から男女含めて多くの生徒から厚い信頼があったため、これによりさらに多くの女子生徒から嫌われ、今でもその時の後遺症が色濃く残っています。

あーなんか、味方増やして数で殴るのばっかり上手い人っていますよね……。 うう。

そんな腐敗政治家みたいなやつとかテンプレ性差別教師とかから、あなたはお引越しで物理的に離れた。中2(14歳)の時だった。で、6年経って、20歳になられた。わたしは、よかった、と思いましたけれど、あなたはいかがお過ごしでいらっしゃるの。

大阪の男女はとても仲が良い印象で、できれば昔のように遊んでみたいなと思うときもあるのですが、なかなか周りに悩みを相談できません。埼玉県に引っ越す前は女の子ともほとんど毎日遊んでいたのに、今は自分から女性に話しかけるのはほぼ不可能な状態です。相談できるのは当時一緒にいじめられた埼玉の数少ない親友ですが、めったに会わないのでなかなか話し合う機会もありません。とにかく少しでも女性恐怖症を治したいのですが、何かいい方法がありましたら連載で取りあげてくれたら嬉しいです。まとまりのない文章で申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
(一部編集し、全文掲載しました)


まあ、こんな、胸のうちの深いところのお話を、女性であるわたしと、女性も含まれるであろう読者さんたちに、してくださったのね。ご投稿、しっかり拝読しました。

ご投稿掲載にあたり、「大阪」「埼玉」という地名を伏せるかどうか迷ったのですが、載せることにしました。やはり「大阪」「埼玉」というそれぞれの土地の特色を踏まえることは、このお話を考えるにあたり、必要なことだと思ったからです。

女にいじめられ、「男のくせに」「男なら謝れ」と言われた、ご投稿者の方の身に起こったことは、あきらかに理不尽です。そういう理不尽さ、人生の苦しみから、引越しで逃れるのも一つの手ですが、それができない時、それをしても痛みが癒えない時、どうするか。


わたしがとっているのは、「在宅大旅行」という方法です(いま命名した)。

苦しい時って、閉じ込められてる時なのね。元気を奪われ、自分と自分の身の回りしか見えなくなる。そこから、体が出られなくてもいい、心だけは大旅行するんです。なぜこういうことが起こってるのか。時代をさかのぼり、視点を高くして、自分から幽体離脱するみたいに自由に考えるんです

さて、在宅大旅行、今からやってみましょうか。

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ハッピーエンドに殺されない

牧村朝子

性のことは、人生のこと。フランスでの国際同性結婚や、アメリカでのLGBTsコミュニティ取材などを経て、愛と性のことについて書き続ける文筆家の牧村朝子さんが、cakes読者のみなさんからの投稿に答えます。2014年から、200件を超える...もっと読む

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コメント

uprime22 "|ハッピーエンドに殺されない|牧村朝子|cakes(ケイクス)" https://t.co/y8MCszCfQE 7ヶ月前 replyretweetfavorite

s_yut まきむぅさんwww不意打ちのペリーwwwくっそ懐かしいwww 7ヶ月前 replyretweetfavorite

a_iijimaa1 自分の中の固まっていた何かが、ふっと緩んだような気がした。牧村さんの文章は素敵だな。 7ヶ月前 replyretweetfavorite

makimuuuuuu 「」 という、一行だけで涙が止まらない話ですhttps://t.co/GrViUF43v1 https://t.co/7V3t6MqkLQ 7ヶ月前 replyretweetfavorite