サンゴ石で弔う「風葬」の文化【小宝島②】

島好き最後の聖地「トカラ列島」のかつてないエッセイ&ガイド『トカラ列島秘境さんぽ』より、島の魅力をお届けする連載。
小宝島の「学校事情」と「お墓」の事についてお話します。

子どもは島の希望

翌日、これまた暇である。毎日診療所にお邪魔するのは申し訳ないので、今日は診療所の道向かいの公園でボーッとしてみるコトに。

診療所の対角(つまり、公園の道向かい)には小宝島小中学校がある。校舎からジャージ姿の先生が2~3人出て来て、道路のコンクリート(アスファルトではないのが離島らしいポイント)に石灰が入った赤いライン引き機でコロコロと線を引き始めた。聞けば、これからスポーツテストを行うのだそう。学校のグラウンドが小さいので、50メートル走は外の道路を使うのだ。え、車?ほぼ通りません!なのでまったくもって安全♪

近くの家から子どもたちの親が数人、様子を見に出て来る。体操着に着替えた子どもたちも校舎からわらわらと集まってきた。いやいや、これは驚き!こんな小さな島なのに10人ほども子どもがいるではないか。が、よくよく聞くと、ほとんどは学校の先生の子どもたちで、本当の島の血を継ぐ子は2人ほどなのだという。

トカラ列島の小中学校の先生は、みんな鹿児島県から数年間赴任する。その際、たいていは小中学生の子どもをもつ先生が家族連れでやって来る。なぜなら島の小中学校を存続させるため。通う子どもがいなければ、島の小中学校は廃校になってしまう。学校がなければ、子どもの小学校入学とともに家族一同、島から出てしまい、それっきり島に帰って来ない……というコトも。そうすると、島民全離島※4にもなりかねない。

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トカラ列島 秘境さんぽ

松鳥 むう
西日本出版社
2018-07-26

この連載について

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島好き最後の聖地 トカラ列島秘境さんぽ

松鳥むう

島好きイラストエッセイスト・松鳥むうがおくる、かつてないトカラ列島ガイド&エッセイ! 『島好き最後の聖地 トカラ列島秘境さんぽ』より抜粋し、まだまだ知られていない日本の離島を紹介します。

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muumatutori 【お仕事/連載】cakesでの拙著『トカラ列島秘境さんぽ』抜粋連載。最新回upされましたー♪今回は、小宝島の「学校事情」と「お墓」のお話。読んでねー。発売中の『トカラ列島 秘境さんぽ』も、どうぞ、よろしくー♪ https://t.co/9yUqpvJNTj #トカラ列島秘境さんぽ 2年弱前 replyretweetfavorite

muumatutori 【お仕事/連載】cakesでの拙著『トカラ列島秘境さんぽ』からの抜粋連載。最新回がupされましたよ♪読んでね♪→ 2年弱前 replyretweetfavorite