写真で話そう

​手は口ほどに物を言う

「写真で話そう」、今回は被写体がとるポーズのお話。静止画であるポートレート写真でも、音の出る表現に負けない情報量を与えてくれるのが手。手の工夫だけで、写真はこんなにも雄弁になるのです。

ワタナベアニです。今日はポーズの話をしましょうか。ポーズは英語で「一時停止」という意味です。日本語で使われる「姿形」というニュアンスではなく、そのまま止まっている、という表現です。一時停止をするのはポーズボタンですよね。

写真に撮るときには、動いている中での一瞬を撮る方法、完全に固まった状態を撮る方法のふたつがあります。最初はモデルを固めたポーズで撮る練習してみてください。彫刻を見るようなつもりで。慣れてきたら自由に動いてもらってください。その一瞬を見つけてシャッターを切るとリラックスした自然なフォルムを撮ることができます。

大げさな動きをせずに変化をつけるためには、手を使ってください。手はさまざまなことを表すことができますから、うまく使えば表現力がアップします。腕を組んでいれば立派に見えるし、肘をついてあごに持って行けば思慮深く見えます。誰かが撮った写真を見るときにも、「どんなポーズをさせているか」を注意深く観察すると、自分の撮影に応用できます。

ピースなどは反対に没個性になりますから、もう卒業しましょうね。

髪に手をやってもらい、一瞬を撮ります。

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ワタナベアニ

写真家・ワタナベアニさん。年中無休、四六時中、カメラのシャッターを切り続けています。この連載ではそんなワタナベアニさんのライフワークともいえる、ポートレート写真を掲載していきます。レンズのむこう側で写真家は何を思っているのか、その様子...もっと読む

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コメント

konpyu 手は口ほどに物を言う|ワタナベアニ @watanabeani | 2年弱前 replyretweetfavorite

shigekey "誰かが撮った写真を見るときにも、「どんなポーズをさせているか」を注意深く観察すると、自分の撮影に応用できます。"|ワタナベアニ @watanabeani | 2年弱前 replyretweetfavorite

sadaaki ワタナベアニさんの写真連載。いい歳なので、ピースは卒業したいと思います。 2年弱前 replyretweetfavorite