5日間で4つのトークイベントに登壇するという、生まれて始めての経験をした先週の1週間。長崎、宮崎、鹿児島を周り、朝から晩まで様々な人と出会い話し、酒を酌み交わし、頭の中がパンパンでまだ整理ができていない。今日は今回の出張で出会った人たちを紹介していきたいと思う。
田舎は都会と違って、会場の立地が悪く、自力では最寄りの駅から会場に行くことができないことが多い。だから空港や駅に迎えに来てもらい、車で会場まで連れていってもらったり、空き時間にその土地の様々な場所にアテンドしてもらったりと、必然的に車内で長話をすることになることが多い。
「はじめまして」とスタートしてから数時間密室で話すこともあり得る訳で、人見知りを自負している私は、以前ならば口をつぐんでしまいそうな状況だけど、今はできるだけその車内を楽しい時間にすることを心がけている。たった数日しか会えないからこそ、できるだけ沢山のコミュニケーションをとって、よい時間を過ごしたいという気持ちに変化してきている。
自分が年上であるシュチュエーションも増えてきて、目の前にいる若者を緊張させてはいけないというお母さん的な気持ちも働く。自分から率先して話しかけて相手をリラックスさせて、いいイベント、いい時間になるようにしたいと心から思えたことが収穫の一つだった。
出会った人
長崎のトークイベント終了後。みんな超いい顔してる。
長崎のトークイベントは駆け足だった。朝、長野を出て、夕方、長崎の会場に入る。「わざわざ」の経営についてのプレゼンを90分間行い、その後質疑応答や自費出版した『わざわざの働きかた」の販売会をするトークイベントをした。
短い時間だったけど、ここでも盛り上がった。主催者のパン屋「ちわたや」の前野さん、本当にありがとう。会場があったかい雰囲気に終始包まれていて本当に楽しかった。翌日は、会場で出会った、福祉事業所を営む石丸さんに長崎市内を案内してもらい、波佐見町にある様々な業種の工房や事業所を見学した。
「わざわざ」では多様性を重視して採用活動を行なっている。これからの時代、事業を行う上でのキーワードが多様性になっていくと考えている。それは、少子化に伴う人口減少や地方の過疎化など、複雑な社会現象のことを考えると、老若男女、障害あるなし、ジェンダーに関わらず協力して事業を行なうことが重要になってくると思うから。
福祉は多様性を最も感じる事業だ。健常者、そうでない方が一緒くたになって協力しあい働く環境は他の事業ではあまり見ることができない。すごく参考になるし、私も会社を作っていく上で、もっともっとミクスチャーの文化を形成できるように学びたいと強く感じたいい機会だった。石丸さん、丸1日本当にお世話になりました。
カメラマンの竹内くん
カメラマンでもある竹内くん。数日間ずっと私を追っかけて撮ってくれた。
今回もっともお世話になった人、竹内くん。宮崎と鹿児島のイベントを企画してくれた方。「わざわざの働きかた行商ツアーをやります!」とTwitterで告知した後すぐに声をかけてくれて、一番迅速にやりとりをしてくれたので、会う前からこの人は信頼できると思っていた方だった。
イベント開催決定後に、長野の店舗に挨拶に来てくれて、写真家の伊東さん(第18話参照)を紹介してくれたのも彼だった。大阪出張の時にも会いに来てくれて、お互い宮崎と長野に住んでいるのに、この1ヶ月間で3回も会っている。一緒に過ごした時間は丸々1週間に及ぶと思う。これからもきっと何度も会い、何度も一緒に仕事をすることになるだろう。
「僕には秀でたものがない」と彼は言っていたけれど、そんなことはない、あると思う。自信のなさがそうさせるのかもしれないけれど、迅速丁寧に物事を進め、全力でできることをしようとする姿が素晴らしい。なかなかできることではない。竹内くんは、これから大阪に引っ越して写真家の伊東さんの元で働くことが決まっている。伊東さんも力強い相棒を得て、これからますます活躍するだろう。楽しみすぎる。
水餃子屋の後藤さん
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。