「100万という数は一つの目安になる。これだけいると日本社会ももはや無視できないよ」──。
1980年代に来日した新華僑の一人は、そう感慨にふけった。
現在、在日中国人の人口は、短期や公務での滞在を含めて87.8万人(2017年6月時点)。そこに10万人超の日本の国籍取得者である「華人」や、不法滞在者も含めると、在日中国人100万人突破は眼前に迫る。12年の統計から中国と台湾の人口を分離したため、単純比較はできないが、2000年の中国人は32万人。この20年弱で3倍近くに増えたわけだ。
2018年10月23日
「100万という数は一つの目安になる。これだけいると日本社会ももはや無視できないよ」──。
1980年代に来日した新華僑の一人は、そう感慨にふけった。
現在、在日中国人の人口は、短期や公務での滞在を含めて87.8万人(2017年6月時点)。そこに10万人超の日本の国籍取得者である「華人」や、不法滞在者も含めると、在日中国人100万人突破は眼前に迫る。12年の統計から中国と台湾の人口を分離したため、単純比較はできないが、2000年の中国人は32万人。この20年弱で3倍近くに増えたわけだ。
在日中国人“100万人”時代は間近──。2000年時点で32万人だった在日中国人は、今やその3倍近くにまで膨れ上がった。変わったのは人口だけではない。その中身もまた、多くの日本人のイメージを打ち壊すほどに変貌しているのだ。富裕層から裏...もっと読む