江戸時代の特権階級だった徳川御三家や譜代大名の屋敷があった皇居周辺の東京都心部。由緒ある街々に、現代の特権階級であるオーナー社長から熱い視線が注がれている。正確に言えば、オーナー社長が出資する資産管理会社からだ。
熱視線の理由を知るにはまず、資産管理会社の実態を理解する必要がある。資産管理会社とは、創業一族などの資産管理を目的とした会社で、多くのオーナー社長が設立している。その事業内容は不動産の売買・賃貸や保険代理店業などが大半を占める。
ただ、「そんな事業内容なんて単なる建前で、本来の目的はズバリ節税対策。“節税装置”として活用されているのが実態です」。そう明かすのは自身も資産管理会社を持つ40代のオーナー社長だ。