写真で話そう

カメラに視線がある時の「情報量の多さ」がわかる写真

写真家・ワタナベアニさんのポートレート連載。今回は被写体がカメラに向ける「視線」について。視線が持つ情報量の多さ、ぜひ感じてみてください。

ワタナベアニです。今日はちょっとトリッキーに。ポートレートとそうでないモノの境界線を考えてみます。スナップ写真などは、人を主題に撮ったのかどうかでポートレートと呼べるか悩むこともありますが、もっと単純に、どこまで顔が見えていて欲しいかという例です。

一般的にモデルがカメラを見つめていると、撮っている人との関係がわかりますが、その視線を排除してしまうと、いきなり不安になります。これはもう断絶です。数枚の連続で見せたときに一枚こういうのが入っていると、見ている人の肩のチカラが抜けたり、物語のスパイスとして機能する場合もあります。俺は強い視線でカメラを見ている写真が好きなのですが、そればかりだときつくなりすぎるので、写真展などで並べる枚数が増えたら、視線が外れている写真を効果的に使おうと考えます。

ここにある5枚のうち、4枚はカメラに視線が来ていません。最後に正面のカットがありますから、人間が正面を向いている情報量の多さを実感してみてください。さあどうでしょう。

ふざけて顔を隠すカットもありですが、これだけではどんなに可愛いかはわかりません。

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ワタナベアニ

写真家・ワタナベアニさん。年中無休、四六時中、カメラのシャッターを切り続けています。この連載ではそんなワタナベアニさんのライフワークともいえる、ポートレート写真を掲載していきます。レンズのむこう側で写真家は何を思っているのか、その様子...もっと読む

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コメント

takksusie あえて視線をそらした写真も撮るけど(むしろ結構好き) 視線があるとグッと心を掴まれる感じがする。 2ヶ月前 replyretweetfavorite