わたしはカンボジアの悲しい歴史も知らずに大人になってしまった

『高校チュータイ外交官のイチからわかる!国際情勢』の著者・島根玲子さんがカンボジアの地を訪れた時に思ったこと、それは、「こんなことは二度とあってはならない」ということ。そして、「世界にはまだまだ知らないことばかりだ」ということ。世界で何が起こっているのか、もっと知りたい、そしていつかそういう人たちのためになることがしたい、という思いを強くもったと言います。

思いを強くしたカンボジア

 大学を卒業してから、大学院に進学しました。そこで、大学院のプログラムの一環で、カンボジアに行く機会がありました。カンボジアといえば、昔たくさんの人が殺され、国が大変なことになった、ということはなんとなく聞いたことがありました。でも、カンボジアで目の当たりにしたものは想像以上でした。

 カンボジアでも物乞いをする人々に遭遇しました。でも今度は子どもだけではなく、地雷で腕や足を失った人もいました。手や足がないのに、道ばたで楽器を演奏し、通りゆく人にお金を求めていました。地雷で手足を失った人がこんなにたくさんいるのか、と。

 ある日、立ち寄ったお寺の横に、空き地がありました。その空き地には、「Danger!(危険!)」と書かれた赤い看板。「これは何?」と聞くと、「地雷だよ。まだ除去しきれていないから立ち入り禁止なんだ」と言われました。「悪魔の兵器」、地雷。あえて人を殺さずに、足などを奪うことにより、その国の戦闘能力を弱める悪魔の兵器。その地雷が町の中心部からさほど離れていない場所にあるなんて……。

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高校チュータイ外交官のイチからわかる!国際情勢

島根玲子

貧困、移民、難民、食料、エネルギー、関税、自由貿易、核兵器……etc.やりすごしている重大問題丸わかり! 元コギャル外交官が明快解説する『高校チュータイ外交官のイチからわかる!国際情勢』から特別連載!

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コメント

feilong “22678” https://t.co/YGX5zQpP8J 約1年前 replyretweetfavorite

megamurara 自分も何も知らない。 約1年前 replyretweetfavorite