8回の交通事故、トラックにひかれても致命傷ナシ! #10

「右手が発する15メートルの輝くオーラ」「がんで失われた父親の声を右手で復活」「トラックにひかれも致命傷ナシ!」。 第10回は、新庄さんの驚くべき「超能力」の正体について、ググッと深く掘り下げます。
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そもそも僕の強運は、どこから始まったんだろう。

中学生のとき、技術家庭科の時間に、のこぎり盤で指を切る大けがをしたことがある。
友だちとふざけていて、ふとした瞬間に、左手をのこぎり盤に突っ込んでしまった。指が触れた瞬間、スパッと切れた。
もう、ちょっとでも指をひっぱったら完全にちぎれそうだった。病院でなんとかくっつけてもらったけど、指を切断してもおかしくないくらいのケガだと言われた。

そのとき、指の神経が切れてしまった。
もし、切ったのが右手の指だったら、間違いなく僕はプロ野球選手になれなかったはずだ。

交通事故は8回も経験している。
ある事故のときは、自転車で下り坂を猛スピードで飛ばしていたら、ブレーキレバーを強く引いたとたんにワイヤーが切れた。あわててもう一方のレバーを引いたら、そっちも音を立てて切れた。
坂の下には交差点があって、信号は赤だった。僕はそのまま車に突っ込んで、5日くらい入院した。

トラックにひかれて、荷台の下敷きになったこともある。
接触してから、自転車ごとずるずると荷台に引きずり込まれる間、とんでもなくスローモーションだったのを覚えている。

これで命を落としていないんだから、僕は、相当の強運を持っているとしか言いようがない。

8回事故にあって、しかも全部の事故で必ず頭を打っている。
プロ野球選手になってから身体検査で頭のレントゲンを撮ってもらったとき、「頭に影がありますね」と言われたことがある。
怖すぎて、詳しい説明は覚えていないけど、交通事故の影響だと考えている。

自分では、きっと交通事故で頭を打ったせいで、人と違う考え方をする「宇宙人」になったんじゃないかと思っている。

特に人と違う部分は、「先を読む直感」が備わったことだ。
たとえば映画を見ていると、物語が始まってすぐに「こいつが犯人」とわかってしまう。
テレビで偉い人が「来年こんなことが起きます」みたいなコメントをしているのを聞くと、「いや、そうじゃなくてこういうことが起きるんじゃないか」と思う。
で、次の年になると、僕が予想した通りの展開になる。そんなことは何度も経験している。

命に関わる事故を何度も繰り返すたびに、どんどん運も強くなってきたような気がする。
自分の人生が変わる出来事が、そのつど起こっていた。
ケガをして死にそうになった分だけ、プラスの運をゲットしたんだろうか。その辺の理屈は、よくわからない。

詳しいことはわからないけど、人間、運が増えたり減ったりすることって、きっとあるんじゃないだろうか。

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新庄剛志

テレビ『しくじり先生』で、「20億円を使いこまれていた」と衝撃の告白をし、日本中にセンセーションを起こした新庄剛志さん。失意のどん底で、何を考え、どう乗り越えたのか!? 新庄剛志さんが自身の半生を綴った『わいたこら。』(学研プラス)を...もっと読む

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asyara28 https://t.co/5iMapHlzZS 約1年前 replyretweetfavorite

mikakofuse 新庄はディスレクシアだった?> 約1年前 replyretweetfavorite