子供の誕生から約半月。6月に入り、私は事前に勤務先に申請していた育児休業期間を迎えた。約1ヶ月と短いが、さまざまな理由から夫婦ふたりだけの育児体制なのでサラリーマン生活の一切から足を洗って育児生活に専念できるのはありがたい。っていうか育「休」ですよ。お休みっす! 日本では男性の取得率が約5%と少なく、かつどこの会社でもすんなり取れるわけではない育休だぜ! 超休むんでよろしく!
プレシャスな休みをくれた新しい命は元気だ。一時はどうなることかと思った胃腸炎は点滴以降なんの心配もなく、順調な育ちを再開しはじめた。最初は赤みを帯びたシワシワの猿だったんだけど、脆弱だった身体が目に見える形でしっかりしてきている。生後1週間ぐらいから体中の薄皮がポロポロと剥がれてきていて、皮膚に何かよくないことが起きているのかと心配したが、それも正常な成長の一環なのだそう。これから何か大事が起こりそうな気配もないと思う。育休おじさん、しっかりと観察しながらお世話のほうさせていただきますので、何卒宜しくお願い申し上げますね!
新生児は食事・睡眠・排便をそれぞれ2、3時間おきで行う。そのハイペースさは成人にとっての1日を3日位に凝縮して過ごしているかのようだ。そんな彼を見つめる我々のミッションは超大ざっぱに言うと「子供の喰う寝るふんばるに立ち会いつつ風呂にも入れる」という感じ。24時間作業は大変そうだが、夫婦がふたりがかりでやっつけるんだ。やれそうな気がする。
それだけじゃない。育み陣営には進歩した育児テクノロジーというマブい味方がたくさんいる。その筆頭となるベビーベッド「suima」は電動で、泣き声を感知したら自動的に胎内を再現するようなリズムで振動を始める絶対に子供寝かすマンである。その寝室ではベビーモニター(監視カメラ)が中国製で5000円弱にもかかわらずスマホ閲覧OK仕様でベッドを見張る。スマホと言えばいまやもうiPhoneはカメラ、サウンド、記録など役立つアプリ満載の育児仕様になってるし、何気なく消費しているオムツだって水分を帯びて変色することで替えどきを知らせてくれるほどの賢さだ。
工夫を手にした複数の大人がたかだか4kgの赤子に負けるわけないじゃんね。
実際は負けたんですけど。
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