老後は『年金』に頼る」考えを捨てる

お金を貯めるためには、貯金の知識や投資のスキルを身につける必要も、毎日お金について勉強する必要もありません。書籍『お金が貯まる人が捨てた37のこと』の中から、「捨てる!」と決意するだけでお金が貯まる18のことをご紹介します。あなたは「老後は年金があるから大丈夫」と思っていませんか?

自分年金を設立すべし

 先日、カフェで編集者と打ち合わせをしているときのこと。

 隣の席に座っていた20代の若者2人が、こんな会話をしているのが耳に入ってきた。

A:年金なんて俺らもらえないじゃん。だから払ってないし。
B:俺も払うのやめよっかな。なんかバカらしいや。
A:お前払ってんだ。ムダなことしてるな~。
B:だって、もしかしたらもらえるかもしれないじゃん。
A:未練がましい~(笑)。絶対ないから!

 年金を払うことは国民の義務だが、彼らの危惧していることにはじゅうぶん理解できる。

 日本の年金システムはすでに破綻している。
 そして、その影響は将来、今の若い世代を直撃するだろう。
 彼らに同情したうえで、私は心の中でこんなことをつぶやいた。

「……で、そこからどうするかは考えているの?」

 年金に不安があるから頼らないという考え方には私も賛成だ。
 だが、もらえないからといって、払うのをやめて終わり……、というのではあまりにも情けない。
「年金はもらえないかもしれない。だから、○○をしておこう」
 と対策を練るのが、将来、お金持ちになれる人の思考回路だ。
 年金がもらえないなら、年金の代わりになるものを自分で探さなければならない。

 たとえば、「自分年金」を設立してみるのはどうだろう?
「自分年金」とは、その名のとおり自分で年金を積み立てていくということだ。
 銀行などの積立預金を利用して、月々数万円を自動的に引き落としにしてしまえば、強制的にお金を貯めることができる。
 今は金利が低いのでそれほど利息はつかないだろうが、それでもコツコツ貯めていけばそれなりの資産にはなるはずだ。
 利回りを重視するなら、証券会社で積立投資を始めてみるのもいい。
 銀行預金にくらべてはるかに資産を形成しやすいので、同じ額の積み立てをするならこちらの方に軍配が上がるだろう。
 ただし、投資信託の場合はリスクもあるので、チャレンジする場合は、ある程度勉強してから臨んでほしい。

「資金がないから、投資と言われてもすぐにはできないんですけど……」

 そう思っているあなた。
 若いうちは手取りも少ないし、遊びたい時期だから、「自分年金」と言われても実行に移すのがむずかしいかもしれない。
 しかし、それを言っているとあっという間に時が過ぎてしまう。
 若いから、お金がないからと言い訳をするのはやめて、月に一万円でもいいから強制的に積み立てをし、「お金を貯める」くせをつけてしまった方が、後々、ラクだ。
 そうすれば、お金が貯まる喜びを知ることができるし、「じゃあもう少し上乗せしてみようかな」と意欲的になることもできる。

 少し話は変わるが、そもそも年をとったら私たちはほんとうに働けなくなるのだろうか?

 先日テレビを観ていたら、「老後の働き方を考える」がテーマの討論番組が始まった。
 番組の中で定年退職したサラリーマン男性が「まだまだ働けるのに、どこに行っても採用されず、今は掃除のアルバイトをしています」と、肩を落として話をしていた。
 かつては部長職にあったというその人が、20代の女性からトイレ掃除の指導を受けているさまは、とても違和感があり、不思議な光景に見えた。
 現代の65歳は、とても元気でまだまだ働ける人が多い。
 現役を引退するにはまだまだ早すぎる。
 そんな人が会社を定年退職したとたん、無用の長物のごとく扱われていることに、私は違和感を覚えた。

 もし、現役時代から自立することを考えたり、副業を始めたりしていれば、退職後もずっと活き活き働くことができたはずなのだ。
 事実、他の参加者で脱サラして自営業を始めた人や、フリーランスで仕事をしている同世代の人たちは自分で仕事を生み出し、希望に満ちた明るい表情をしていた。
 これからは65歳定年という考え方は捨て、「生涯現役」を貫く姿勢を身につける必要があるのだろう。そうしなければ、定年退職後、路頭に迷う生活を送る可能性は非常に高い。
 制度に不満をもらすのは誰にでもできる。
 制度に頼れないなら、自分で将来に向けた準備をしなければならないのだ。

<次回、10月15日(月)更新予定>

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お金が貯まる人が捨てた37のこと

田口智隆

お金を貯めるためには、貯金の知識や投資のスキルを身につける必要も、毎日お金について勉強する必要もありません。書籍『お金が貯まる人が捨てた37のこと』の中から、「捨てる!」と決意するだけでお金が貯まる18のことをご紹介します。

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