産後の1年間で200回くらい外食デートをしたけれど

独身時代はおでかけデートが苦手だったという下田美咲さん。しかし、子どもが生まれてからはおでかけデートが大好きになり、週に1回は旦那さんとデートをしているのだそう。「赤ちゃんと一緒にお出かけをすると、食事中に赤ちゃんが泣いたりして落ち着いて食べられない」という悩みを持つ人は多いですが、下田さんはどうしているのでしょうか?

前回、独身時代はデートが苦手だった私が、出産後はむしろ大好きになり、旦那さんがお休みの日にはほぼ必ず(台風が直撃しない限り)でかけていることや、その理由を書いたが、赤ちゃん連れデートの利点は他にもある。

まず、デートのトピック自体が激増した。行きたいところや、外出する必要のある用事が、赤ちゃんのおかげで増えた。

独身時代はいつも途方に暮れていたけれど

独身時代の私は、デートで行きたいところがないのが悩みだった。水族館や美術館や綺麗な夜景や室内遊園地は1分程度で退屈してしまう上に、私にとってそこで過ごす時間は何の生産性も収穫もないから、ただ疲れた。「お出かけデートって、どこに行って何をすれば充実した気持ちになれるのだろう……」と、いつも途方に暮れていた。

ところが、赤ちゃんを育て始めてから、まず「赤ちゃんアイテムの買い出し」という用事が凄い勢いで立て込むようになった。

オムツやベビーフードやベビーお菓子や濡れティッシュは毎日じゃんじゃん消費されていくし、洋服やマグや椅子や歯ブラシなど、成長するたびに細かく買い換える必要のあるものがたくさんある。おもちゃのレベルも定期的に上げていかないと飽きられてしまうし、それはもう次から次へと「次の休みに買いに行きたい」ものが出てくる。

また、赤ちゃん連れで出かけるようになったことで、私の中に「ベビー休憩室」や「キッズスペース」に対してのアンテナが芽生え、行動範囲のお決まりが崩れて、楽しめるスポットが増えた。

授乳室などを目当てに、今まで行ったことがないような建物に行くようになり、そのこと自体も新鮮で楽しいのだけど、大きなキッズスペースや綺麗な授乳室を見つけると「わ!すごい素敵!」と思うようになったことで、出先でテンションが上がる瞬間が明らかに増えた。

「うわ!こんなところに!」という楽しみ

また、キッズスペースの有無だったりベビー用品のお取り扱いの情報はネットに載っていないことも多くて、実際に歩いて見つけるしかないものがたくさんあるから、宝探し感があるのも楽しい。たまたま入ったお店でベビーグッズやキッズスペースを見つけると「うわ!!こんなところに!!」と興奮する。

子どもが生まれたことで今までは素通りしていたビルにあちこち行くようになって、原宿や表参道や渋谷や新宿は独身の頃からよく行っていた場所だけれど、今の方がそれぞれの街に好きなお店やお気に入りスポットが増えた。

また、大型ベビー用品店を目当てに、今までは眼中になかった「ららぽーと」や「イオン」が視野に入ってきて、実際に行くようになったりして、そこで出会えた絶品のアイスや、お気に入りのお店が、今ではたくさんある。

その手のファミリー系の施設は、赤ちゃんが乗れるカートのバリエーションが充実しているのも楽しい。それに息子を乗せると、コスプレのような新鮮な可愛さがあって、「イオン超楽しい!!!」ってなる。子持ちになったことで、大型のスーパーまでもが私にとって興奮できるスポットになった。

また、拍子抜けするほど、赤ちゃんを連れていても多くの場所には問題なく行けた。焼肉もしゃぶしゃぶもお鮨もお洒落なカフェも大人っぽいバルもお高めなカウンターのお店も、ほとんどの飲食店に普通に行けたし、洋服も全く変わらず買いに行けた。

産後の1年間で200回くらい外食をしたけれど

結局、生後1ヶ月を迎えて外出が解禁になってからは、休日は昼も夜も外食しかしていないし、週に1回以上はお出かけデートをしていた。そして、そんな風に出かけまくっていた結果として、思った事がある。

「赤ちゃんと一緒にお出かけをすると、食事中に赤ちゃんが泣いたりして落ち着いて食べられない」という悩みをよく聞くけれど、それって、滅多に出かけないからそうなってしまうのだと思う。ごく稀にしか外食をしないから、慣れていなくて、だからこそ起こるアクシデントだと。

頻繁に出かけていると、飲食店で席についた段階で赤ちゃんが元気だった時にどう対処すれば泣いたり騒いだりしないかが分かるようになるし、それ以前に、お店に向かう道中で寝かしつけるスキルがどんどん上がるから、大体は食べている間はグッスリと寝ててもらえる。

私たち夫婦は、産後の1年間で200回くらい外食をしたけれど、そのうち「今日はちょっと大変だったね」と思ったのは、たったの2回くらいだった。

そしてその2回は「今回は、この部分の準備が足りなかったから、次はここを強化していこう」という確かな教訓になったから、同じことで大変な思いを2度繰り返したりはしていない。

どういうお店なら行きやすいか。どういうお店なら過ごしやすいか。そういうセオリーのようなものも外食をすればするほど見つかったから、初めはドキドキハラハラしていた外食だったけれど、そのハードルはどんどん下がっていった。

「ここは味も最高だけど、子連れに好都合だから最強……」という風にお気に入りのお店が増えたりして、産む前よりも少し世の中のことを好きになった。

ちなみに、ファミレスのような子連れをメインのターゲット層にしている飲食店よりも、大人しか来ないようなお店ほど、赤ちゃんに優しい人が多かった。息子に向かって「ジイジ」や「バアバ」を名乗る人に、この1年で何人会ったかわからない。出かけた分だけ、本当に多くの人に可愛がってもらえた。

あと、女子会中の女の人たちも、大概が赤ちゃんに優しい。若い女の人は何人か集まることによって、赤ちゃんに対して笑いかけたり手を振ったりしてくれる生き物になるということを、この1年で知った。

また、出かける時は基本的に電車で移動をしていたのだけれど、電車の中で渋い思いをしたこともほとんどない。サラリーマンにしても、中高年にしても、息子のことをあやしてくれる人は本当に多かった。

息子がいることによって生まれたデート

子持ちの夫婦になったことで、子なしのカップルだったらまず行く機会のなかった場所や、立てなかった予定が、この1年間にはたくさんあった。

たとえば児童館や水遊び広場。子どもを遊ばせるための場所は、新婚の夫婦が行くと完全にデートスポットだった。水遊び広場で息子の護衛をしていた彼が、不意に降ってきた滝に打たれて、洋服がドロドロになっていた姿は、可愛くて好印象だった。

それとか、写真館でのバースデーフォト撮影。わざわざスタジオを予約して記念撮影をするデートなんて、子どもがいなかった絶対に計画していない。

それに、スタジオで撮影をするにあたって写真映えしそうな衣装を探し歩いたことも、立派なデートになった。なかなかグッと来る衣装が見つからず、1ヶ月近くもあちこち見て回ったりして、思い出がたくさんできた。

そんな風に、息子がいることによって生まれてくるデートのお題が今の暮らしにはたくさんあって、先月行った渋谷デートも、表参道デートも、新宿デートも、元を辿れば息子の誕生日に向けての準備が出かけるキッカケだった。

つくづく、子持ちになったことで休日を持て余すことがなくなった。

もちろんこの先、状況はどんどん変わっていく。そのうち息子自身に行きたいところが出てくるだろうし、「大人の行く場所はつまらない!」と言い出すだろうから、息子を連れて行ける場所の選択肢は限られてくるだろうと思う。

だけど、それはそれで、夫婦にとってはお出かけデートのマンネリ化対策になるからいい。

息子が成長するたびに状況はどんどん変わって、その都度私たちの間には新しい遊び方が生まれるんだろうなーと思うと、ワクワクする。

夫と仲良しでいるためにもデートは必要

また、お出かけデートが大好きになったこの一年で気が付いたことがもう1つある。

たまに会うカップルならば、私が独身時代に好んでいたような密室にこもるデートで別にいいと思うのだけど、夫婦になって、一緒に暮らしながら子育てをするようになったら、お出かけデートをした方が絶対にいい。それは、仲良しでいるために重要なことだと思う。

旦那さんに関して言えば、家にいるとすぐにグータラするしテレビばかり見るし、さらには寝落ちをするから、役に立たないどころか赤ちゃんの遊び場で寝転がったりしていて邪魔だけれど、出かけている間は、ちゃんとずっと起きているし、カッコいい格好をしているし、ベビーカーを運んだり、オムツ替えをしたりと役にも立つから、家にいる時間よりもずっと「好きだなぁ」と思う瞬間がたくさんある。

外食もそう。家で食事をするとテレビがあるからあまり会話をするテンションにならないし、そもそも子どもがいると食べる番と子守係が交代制になったりして一緒に食べなかったりするけど、外食だとそうならず、食べている間はそれなりに向き合うから、家だと話さないようなことを自然と話したりして、一緒に居て楽しい相手であることを再確認する機会になったりする。

ちなみに、これだけ頻繁にお出かけデートをしながらも、頭の片隅では常に「いつまでこんな風にデートできるだろう」「あと何回外食できるのだろう」という気持ちがある。なんせ初めての子育てだから、先の展開がいつも見当つかない。一寸先は謎。「来週あたりから急に難しくなったりして」とは、いつも思っている。

そのおかげで、もう結婚もして同居もしていて、「夫とのデート」なんてとっくに慣れきってもはや飽きていてもいい頃なのに、常に「貴重なひと時」に思えて、一回一回を大切に過ごせている私がいる。毎週繰り返してることにも関わらず「当たり前」になっていない。

つくづく、子どもがいるからこそ、こんなにもデートが楽しいし、しばらくはマンネリ化のしようがなくて、安泰だなと思う。


下田美咲さんがLINE@をはじめました!

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下田美咲の口説き方

下田美咲

下田美咲さんという女性をご存じでしょうか。13歳からモデルをしながらも事務所には所属せず、自宅の車を宣伝カーに改造してゲリラパフォーマンスを行ったり、「飲み会コール動画」などのオリジナル動画を180本以上手がけてYouTubeにアップ...もっと読む

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コメント

kabaneyumeko 下田美咲の考え方は好きだけど 「ファミレスのような子連れをメインのターゲット層にしている飲食店よりも、大人しか来ないようなお店ほど、赤ちゃんに優しい人が多かった。」 この部分はちょっとヤバそう https://t.co/J4I5tEmLoo 3日前 replyretweetfavorite

marro_n0109 今回の記事もとても面白かった。 4日前 replyretweetfavorite

wataseakira これは意外とそうなのかも知れんね。 "ファミレスのような子連れをメインのターゲット層にしている飲食店よりも、大人しか来ないようなお店ほど、赤ちゃんに優しい人が多かった" https://t.co/XhsDu0hkho 5日前 replyretweetfavorite