天然、よく言えば無邪気、真実は自分勝手な、結婚できなかった女の思い出

孤独死をしてしまった百鳥ユウカさんの息子だと名乗る若い男が語る母の思い出。

池崎も高畑も話がどんどん暴走していることに気づいていた。

若い男の話す未来の話に、いい加減終止符を打ちたいと思っていたときに飛んできた大きな石つぶて。

「えっ? ユウカさんが死んだ?」

未来の話とはいえ、恋人の死は一定量の衝撃をもって受け止められた。

さらには、あろうことか百鳥ユウカさんが孤独死するなんて……。

「僕はずっと母と二人で暮らしてきました。それなりに反抗期なんかもありましたが、それでも仲良く暮らしていた方だと思います。

社会人になって僕は、教師という職業を選びました。この時代も未来も教師という職業の内実はさほど変わっていません。それなりに忙しい日々を送っていましたが、母とは比較的多くの時間を過ごしていたと思います。 でもちょうど母が死んだ時は……教師の研修があり、一週間ほど家を空けてたんです。その間に母は死んでしまいました」

「死んだって……30年後なら年は……65歳だろう? 老衰とは思えないし、何か事故でもあったのか?」

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
結婚できない2.0〜百鳥ユウカの婚活日記〜

菅沙絵

友人たちが彼女につけたあだ名は「レジェンド・ユウカ」。結婚市場に残された最後の掘り出し物という意味だと説明されたが、たぶん揶揄する意味もある。妥協を知らない彼女が最後にどんな男と結婚をするのか、既婚の友人たちは全員興味深げにユウカさん...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

Tweetがありません