大坂なおみ選手にどう質問すべきだったのか

今回取り上げるのは、日本人として初めて全米オープンテニスに優勝した大坂なおみ。日本で行われた記者会見で、マスコミがテニスの話を聞くのではなく、私生活のことばかり質問したことが批判されました。マスコミはどのように質問していたら炎上しなかったのか、小池百合子都知事の会見での態度から考えます。

小池百合子「私、大変喜んでおります」

全米オープンで優勝した大坂なおみ選手の帰国会見で、記者から投げられた質問の稚拙さが話題になっている。その翌日に開かれた小池百合子都知事の定例会見の冒頭で、小池は「全米オープンテニスで大坂なおみさんの快挙に私、大変喜んでおります」と切り出し、「チャーミングかつパワフルで、全米ナンバーワンとはすごいではないですか。これからも頑張っていただきたいと、冒頭でありますが、お伝えしたいと思います」と冒頭挨拶を締めくくった。

「優勝おめでとうございます」ではなく、「快挙に私、大変喜んでおります」を、定例会見で取り上げる理由にするあたりが、一昨年の若冲ブームの際に「若冲は、私は10年前ぐらいから非常に素晴らしいと思って目をつけていたんですよ」(『Voice』2017年1月号)と切り出した小池らしい反応である。「チャーミングかつパワフルで、全米ナンバーワンとはすごいではないですか」という、なぜ不快かは分からないけど確実に不快な感想に、冒頭挨拶だったこともあって、突っ込む記者はなかった。数ヶ月前、月刊誌の記事でカイロ大学を首席で卒業したのはウソではないかと疑われていることを問われ、「生徒数も非常に多く、先生からアラビア語で非常にいい成績だったよと言われたことを記憶している。当時はうれしくてその旨を書いた」と返答した小池。喜んでいる、目をつけた、うれしくてなど、自分の感情を最優先にしていることがわかる。

身を乗り出してくれる質問
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ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜

武田砂鉄

365日四六時中休むことなく流れ続けているテレビ。あまりにも日常に入り込みすぎて、さも当たり前のようになってしったテレビの世界。でも、ふとした瞬間に感じる違和感、「これって本当に当たり前なんだっけ?」。その違和感を問いただすのが今回ス...もっと読む

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