新しい自民党を築いていただきたい
進次郎には復興庁と内閣府の政務官時代、3人の「上司」がいた。
一人が復興担当大臣、もう一人が経済財政担当大臣、そして地方創生・国家戦略特区担当大臣だ。そのうち、地方創生担当大臣として、進次郎と地方創生に取り組んだのが石破茂氏だ。進次郎は、石破氏が2014年に地方創生担当大臣に就任した際のエピソードを披露している。
「就任が決まるときに石破大臣のところに行って申し上げた。それは、『今、地方創生担当大臣が新しくでき、地方は国が地方のために何をしてくれるか期待している。発すべきメッセージは、国は何もやらないというメッセージでインタビューは?』と言ったら、(石破大臣は)『は?』と。『非常に小泉さん的だね』と感想を漏らしていた」(2015年9月 30 日、「篠原文也の直撃!ニッポン塾」にて)
つまり「地方のことはまずは地方で」と、地方に自助努力を促すよう提言したのだ。2012年の自民党総裁選で、進次郎は石破氏に投票した。進次郎は総裁選終了後、石破氏に投票した理由を「自民党は変わらないというイメージがまだありますから、そういう今までの自民党のイメージを払しょくして、これからの新しい自民党を築いていただきたいと、そういう期待を込めて投票しました」と語った。
石破氏は進次郎をどう評価し、何を期待しているのか? 私は石破氏のもとを訪れた。私の質問に、石破氏は進次郎との出会いを昨日のことのように語り始めた。
「何の本を読んだらいいですか」
——議員になってからの小泉議員の印象はどうでしたか?
小泉さんのキャラっていうのは非常にその……異彩を放つというか、目立とう目立とうと彼はしないんだけど、これはなかなかのものだなあと当時から思っていましたね。ちょうどその後(2010年)参議院選挙があって、我々は野党で、ある程度勝ったんだよ。総理は菅(直人)さんだったね。あのときに(自民党が)反転攻勢の足がかりをつかんだんでしたかね。
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