ネイルに火をつけて
自分ではあんまりマメにはやらないけど、ネイルアートが好きだ。サロンのホームページや各種SNSにアップされている可愛いネイル画像をぼんやり眺めていると妙にリラックスする。かっこいいモードなやつからポップでかわいいの、キラキラゴージャス系やエレガントなものまで、爪という小さなカンヴァスに描かれるアートに心ときめく。しかしそうやって情報を集めていると、奇妙なノイズが目に入ることがある。ネイルアートとそれを楽しむ人に対する暴言やからかいの数々だ。世の中には、ネイルアートに憎しみを燃やしている人がいるのだ。しかも、けっこうな数いる。
もちろん、誰にも憎まれないものなどこの世にない。全世界好感度トップクラスの存在と思われるアイスクリームやふわふわのひよこちゃんだって苦手を通り越して深く憎んでいる人はいるだろう。何かを憎むことは別に否定しない。というかしようがない。自然な感情だ。でも一度その感情を外に出したら、出された側に批判や反抗や反論や分析や考察をされるものと思ってほしい。
テル・オール・ザ・世論
はい! というわけで今日はまず「よく見るネイルアートへの憎しみパターン」をざっくりと分類しつつ文句を垂れ返してみたいと思いまーす。(YouTuber風BGM)
1.理由はないけどとにかく嫌い
最もシンプルなやつ。素直と言ってもいい。うじゃうじゃとオナラ理屈をこねまわして「これは個人的な憎しみなどではない! ネイルアートを否定するのはこのような正当性がある! 他のみんなもそう思っている!」などと言い募る人よりずっと気風の良い憎しみである。「理由はねえけどとにかくネイルが嫌いだ! アイヘイトエナメル!」などと歌うバンドがあったら最前でヘドバンしてステージにネイルチップや甘皮カッターを投げ込んであげてもいい。
2.長い爪やネイルアートをしている女は家事をやらなさそうだから嫌い
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。