「2人で何かをするとき」に金銭感覚は衝突する!?
【登場人物】
清田隆之
桃山商事・代表
1980年生まれの文筆業
森田雄飛
桃山商事・専務
同じく1980年生まれの会社員
ワッコ
桃山商事・係長
1987年生まれの会社員
清田 今回は9月のテーマである「恋愛とお金」の後編をお届けします。
森田 前編・中編では食事やラブホ代をめぐる「おごり・おごられ」問題について考えましたが、今回は視点を変えてカップルや夫婦間の金銭感覚の違いや衝突について話していきたいなと。
ワッコ 実はわたし、元カレに「こんなにお金を使う人は初めて見た」って言われたことがあります。
清田 責められたってこと?
ワッコ いや、純粋な感想でした。
森田 使うのは、やっぱり服?
ワッコ 服がメインではあるんですけど、コスメ、食事、演劇やライブのチケット……など、とにかく消費が大好きなんです。買い物依存症的なところがあって、忙しくて買い物に行けなかったりすると通販で小さいものを爆買いしちゃったり。この間はアマゾンで掃除用品をまとめてポチりました。ウタマロ石けんとか、 そんなにあっても使わないのに……。基本的に消費をしない日がないんです。自分が怖いです。
清田 前にニコ生で「ストレスと恋愛の不思議な関係」 というテーマの回を放送したとき、ワッコにとって消費がストレス発散にもなっているという話が出たよね。
森田 お金があればあるだけ使っちゃう感じなの?
ワッコ いや、正直どれだけ残高があるか把握もしてないんです。もちろん無限にお金を持ってるとかそういうわけでは全然ないんですが……。
清田 確かに、倹約家の人とは相性悪いかもね(笑)。前に知人の女性が、移動の時にすぐタクシーに乗りたがる彼氏の姿を見て、「こんな金銭感覚の人とは結婚とか無理かも」と絶望的な気持ちになったという話を聞いたことがある。
ワッコ タクシー乗るか乗らないか問題、ありますね。わたしの女友達で「移動は基本全部タクシー」っていう人がいるんですけど、彼女の恋人はタクシーに乗るって発想がまったくない男性らしくて。「自分が全額払うから乗らせて」と彼をいつも説得しているみたいです。わたしも結構タクシー乗っちゃうんですけど、「この距離だったらタクシー乗った方がよくない?」っていう感覚が相手と一緒だとテンション上がりますね。
森田 移動手段もそうなんだけど、食事とか旅行とか、「2人で何かを選択する時」に金銭感覚が衝突しがちだよね。ワッコの浪費みたいに少しぶっ飛んでいても、「自分のお金を、自分が着る服のために使う」だけなら、基本的に衝突は起きないわけで。
ワッコ 確かに、浪費のことでケンカになった経験はないですね。奇異な目では見られてそうだけど。
清田 結婚していてもサイフを別にしてる夫婦の場合は、自分で稼いだお金は自分で管理しましょうってことだから、個人主義的だよね。
森田 うちはサイフ別夫婦で、お互い好きにやってる気楽さがあるなと思う。ただ、正味なところ貯金は全然ない(笑)。
清田 俺も同じだー。相手の収入とか貯金とかまったく知らない。ただ、俺はお金の管理が絶望的に苦手で、確定申告のときは仕事関係のお金の管理を妻に手伝ってもらっている。
森田 「フリーランスの男性あるある」って感じがするなー。この前、会社の同僚女性が、フリーカメラマンの夫にいくら言っても一向に確定申告しないから、仕方なく自分が毎年やっていると言ってたよ。きっちりした性格の人の方が割を食いがち。
清田 俺もフリーになって3年目まで確定申告をサボってしまったので、耳が痛いです。
フリーランスあるある”かもしれない、お金の管理を妻に頼る男性
夫婦の家計管理、どちらに任せる?
ワッコ サイフを一緒にしてる場合は、どちらかが管理するんですよね?
清田 個人口座は別々だけど、家賃や日用品などに使う共同の口座もあって、その管理も妻任せです……。
森田 会社の同僚男性たちの話を聞いていても、妻が管理してる場合が圧倒的に多数という印象がある。いわゆるお小遣い制というやつ。お小遣いをもらう側は不自由なぶん、家計や貯金のやり繰りなど、お金の面倒な部分は何も考えなくていいからラクなんだと思う
清田 男女逆のパターンもあって、例えば俺の妹夫婦は夫がすべて管理してる。お小遣い制よりももっと制限がきつくて、妹が生活必需品以外の物を買う時には、基本的に夫の了承を得る形になる。もともと妹が持っていた貯金や結婚式のお祝いなども、すべて彼が管理しているみたい。
ワッコ 共産主義みたいですね。妹さんは、もともとお金を使わない人なんですか?
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