私が考える一番重い女って、
「ものすごい結婚したいのに、 その気持ちをひた隠しにしている女」なんです。
隠すくらいだったら「結婚したい」って素直に伝えるほうがよっぽど軽いというか。
すごく例えばですけど、1ミリも結婚したい素振りを見せていなかったのに、
その人の日記をふと開くと「結婚したい、結婚したい」って
書いてあったとしたら完全にホラーじゃないですか。
だから「結婚したい」という気持ちは上手に伝えたほうがいいに決まってる。
結婚したいこの気持ち、どう伝えたら重くない!?
だけど常に真剣なトーンで「結婚してください」って伝え続けるのも難しいと思うので、
私は彼と一緒に新婚夫婦や自分よりも一歩先へ進んでいる先輩カップルとご飯を食べに行ってました。
そこでの会話は「どういう流れで結婚したの?」という話や、「結婚してからどう?」という話。
そういう話を二人で一緒に聞く、ということに意味があると思うんです。
そして、「私は準備万端で待ち構えてるんだけど、彼が結婚してくれないからさ〜」
なんて冗談っぽく言って、大ゲンカしたときのことを明るく報告してみたり。
二人で話していてケンカになったときには、
「私の夢をあなたに押し付けるのも 良くないので、もう結婚はいいです」
なんて泣きながら言ってみるものの、数カ月後には「結婚したい!」と
ギャグっぽく言いまくって騒いでみたり。
だいぶ情緒不安定女子でしたが、〝結婚したい意志〞を面白く伝えられたら、
婚活では強いと思うんですよね。 それでも彼の心が動かなかったら……。
奥の手をひとつ伝授しようと思います。
それは私が彼と同棲を始めるにあたって、
新潟の両親へ二人であいさつに行くことになった日のことでした。
そもそも同棲のあいさつが決まるまでにも紆余曲折がありまして……。
同棲を始めることを両親に伝えようと思ったのですが、私の父は思いのほか厳しい人間。
「同棲する」なんて言ったら反対されることは目に見えている。
だから母には事前に伝えたうえで、
父親には「同棲を始めた」と事後報告で乗り切ろうと思っていたのです。
そうして彼と住み始めたのですが、
なぜか毎日「お母さんからは言わないから夏子からお父さんに直接言いなさい」ってLINEが来ていて。
その1週間後には「いい加減にお父さんが怒ります」とのLINEが……。
え !? なんでなにも知らないはずのお父さんが怒るの !?
そう、忘れていたのですが、私の母は「広報横澤」と呼ばれているくらいのおしゃべりだったんです。
「言わないで」って伝えたこと は親戚全員が知ってる。
「絶対に言わないで」って伝えたことはおばあちゃんとお父さんが知ってる。
「これは本当にヤバいから誰にも言わないで」って伝えたことはお父さんが知ってる。
つまりお父さんにはすべてが筒抜けだったのです。
そんなこんなで母に電話をすると、
電話の後ろから「どういうことだ !? 」「順序が違うだろ !! 」という父の怒号が……。
さすがに驚いた彼が電話を代わってくれて、直接話をしたもののひたすら謝っていました。
こんないきさつがあったので、
とにかく二人の日程が合う最速の日を選んで新潟にあいさつに行くことになったのです。
あいさつに訪れた新潟で奇跡が起きる
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