私たちは、あくまであなたのためを思って怒っているんだからね」という歪んだ善意

孤独と「怒り」は結びつきやすいものです。「善意」や「正義」という名の免罪符を持って、目の前の人間を叩きつづける……そんな構造の裏には、各人の生きづらさが隠れていることもあります。何故、SNS上で排外主義的な発言が溢れるのでしょうか? 高校時代、トイレの個室にこもって、ウォークマンでDir en grey の『残- ZAN -』を爆音で聴きながら床を蹴り続けることで、どうにかストレスを発散させていたという著者が「義憤」の正体を解き明かす……! 『孤独とセックス』も読んでくださいな。

●孤独と義憤

今回は「政治的に正しくない」とみなした表現をバッシングする人たち=炎上案件に「反応する側」の論理を考えてみましょう。

「反応する側」の心理的背景には、孤独から錬成される負の動機=「義憤」が隠れています。

私自身、孤独だった高校時代は、24時間365日、頭の先からつま先まで、全身の血管を高濃度の義憤が駆け巡っているような状態でした。

地元でトップの公立進学高に進んだ私は、中学時代と同様に優等生として振る舞おうとしますが、市内から優秀な生徒が集まっているクラスの中で思うような成績を出せず、次第に鬱屈を強めていきます。

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孤独と性をめぐる11のレッスン

坂爪真吾

高校の三年間、友だちは一人もできなかったし、恋人も作れなかった。恋愛もセックスも何一つできなかった。一発逆転を賭けて東大を目指すも、センター試験は全教科白紙で提出。すべてから逃げ出した坂爪少年は「卒業式が終わったら、自殺しよう」と決意...もっと読む

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c___v どの記事読んでもおもしろい 10ヶ月前 replyretweetfavorite