史上最大規模の反日デモ勃発、中国では一体何がおきているのか

国費留学生として10代で中国に渡り、9年間を過ごした加藤嘉一氏。現在はハーバード大学フェローとして、ボストンに暮らす加藤氏は、激化する半日デモと日中両国間の緊張をどう見るのか。両国を深く知る若手論者による緊急寄稿です。

9月15,16,18日、中国国内では、日中国交正常化以来最大規模の「反日デモ」が起きた。日本の皆さんも新聞やテレビで現場の様子をご覧になったと思うが、私自身も、「正直あそこまでエスカレートするとは」というのが正直な感想だった。
なぜあそこまで大規模なデモが起こったのかを考えてみよう。

理由や背景はいくつか挙げられると思うが、やはり直接的な引き金となったのは野田佳彦首相による尖閣諸島「国有化」発言だ。日本人からすれば、「地主が民間から国に変わるだけだろう」と思うかもしれないが、「尖閣諸島(中国語では「釣魚島」という)は古来中国固有の領土」と教え込まれた中国人民からすれば、日本政府の行為は「侵略」に映ってしまう。当時、中国国内では「日本軍国主義復活」とか、「日本が再び中国を侵略してくる」とかいう大衆世論がヒートアップしていた。

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