​「おごる」というマウンティング

目上の人とお酒を飲みに行くと、奢ってもらうことが多いのが日本の文化。タダなことを単にラッキーで済ませて大丈夫でしょうか? そこにはマウンティングが潜んでいるのかもしれません。

おごりたがりのオジサンたち

いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

最近、「飲食店で知り合って結婚した」ってケースを2回続けて聞きました。飲食店で知り合って結婚するってどういうことでしょうか。例えばそこが「お洒落なカフェ」なら、そういうお店に通う人なので同じ感覚なのかもしりませんし、そこが「ちょっと高級なバー」であれば、お互いどちらも金銭的な余裕があるのと、お酒のような嗜好品に贅沢することを良しとする金銭感覚という同じ感覚があるので、結婚しても「何か違った……」なんてことにはなりにくいようです。

増えている理由の一つは、以前より飲食店の中で知り合いになるのが簡単になったからかもしれません。新橋にあるコリドー街のような、ナンパ目的でやってくる人たちがいる場所だとか、カジュアルな街の立ち飲み屋が増えて、気軽に隣の人たちと話すような雰囲気にもなってきているのでしょう。

bar bossaでも実際、隣の人と知り合って結婚した人もいますし、女性2人組が隣の男性2人組の後輩を紹介してもらって、今度結婚するという人もいます。やっぱり飲食店ってそういう出会いがあるから面白いんですよね。

そんな話をしていたら、年収1500万円の某IT企業に勤める女性が「私、隣のオジサンが『お嬢さん、一杯おごりましょうか』って言ってくるの、すごく苦手」と仰いました。バーに行かない人は想像できないシーンかもしれないのですが、こういうこと昔の人はよくやったんです。

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ワイングラスのむこう側

林伸次

東京・渋谷で16年、カウンターの向こうからバーに集う人たちの姿を見つめてきた、ワインバー「bar bossa(バールボッサ)」の店主・林伸次さん。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。ずっとカウンターに立ち続けて...もっと読む

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