もっともっと」から距離をおく方法/略奪者モンスター【その2】

やっかいな人を自分のお城に入れない方法――この連載では、いろいろなタイプのやっかいな人を取り挙げながら、 彼らによって「心」という名の大切なお城を占領されないようにする方法を、 異色の僧侶・小池龍之介さんが伝授します。 第4回目のテーマは略奪者。このモンスターから身を守るための対処法は、意外とシンプルでした。

全力で略奪者から身を守る・実践編!

それでは、ここからは、身の周りにいる略奪者タイプの人々に対して、いかにして「お城」を守るかについて考察してみましょう。
対策は、意外とシンプルだと思います。一つには、親切や愛情や好意に飢えた略奪者タイプだな、と分かったら、知り合ったばかりの段階で、極力、相手の要求もすべて満たさないようにしておくことです。

相手がたとえ、外見が好みでお近づきになりたくても、能力が高くて憧れを感じても、その人が「略奪者さん」ならば、その人に気に入られようとしてあれこれと相手の望みを満たそうとしないでください。

かといって、無愛想にして逃げ出してくださいと申しているのではありませんよ。
3回に1回か4回に1回くらいは、たまに、親切に精一杯、望みにつきあって差し上げることです。
相手に過大な執着を生じさせないように、たまに望みどおりにしますよ、くらいの距離感にしておくのが、無難です。

覚悟を決めて、布施の精神で

裏を返せば、4回のうち3回くらいは、きっぱりと「できません」とか「ダメです」と伝えておいたほうが、相手も「ああ、この人には、しがみつけないのだな」と分かり、「もっと、もっと!!」と興奮しなくてすみますので、相手のためでもあると申せそうです。

そうやって、ちゃんとお相手をするのはたまににしておくかわりに、お相手をするときは、けっこう「覚悟を決めて」、精一杯取り組んでみることです。

手伝って差し上げても文句を言われる可能性もありますし、長話につきあって差し上げてもちっとも感謝されない可能性もありますが、それでも仕方ない、とあらかじめ腹をくくっておくことですね。
いわば、純粋な奉仕として取り組もうと決めておくといいと思います。

そうでないと、「せっかくしてあげたのに、この人は一方的に奪われて気分悪いなぁ〜」といった気分がドンヨリと立ちこめてくることになるでしょう。
そのようなドンヨリ気分はのちほど「略奪者さん」による怒りの念波のサイコアタックが来る以前に、まずドンヨリ気分のサイコアタックで、自分のお城の本丸を自爆させるようなものです。

ですから、このような自爆を避けるためにも、「略奪者さん」のために時間と労力を使うとき、事前のうちから、「純粋に与えよう。感謝も求めないし、精一杯、相手のためにしてあげよう」と、よくよく言い聞かせておきましょう。

本来は、こうやってただ純粋に何かを差し出すことを「布施」と呼ぶのでありまして、布施の精神で物事をおこなうように努めますと、気分が清々しいうえに、副作用としてはお城の中にドンヨリした気分が立ちこめないので、お城が守られることになるのです。

半端な親切はあなたのお城を荒らす

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やっかいな人を自分のお城に入れない方法

小池龍之介

他人は変わらないし、変えることもできない―― 。 でも、苦手だったり嫌いな人こそ、あなたの心に入りこんできて、 気づけばいつも、 その人のことばかり考えてしまう自分がいる……。 この連載では、その特性を知ることで、自分の心(=...もっと読む

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webmorisfp これは私のような人間にはかなり重要な処世術 約2年前 replyretweetfavorite