私自身が50 歳を過ぎて異業種に飛び込んだ「第四新卒」
私は森下仁丹の社長に就任後、常識にとらわれない発想で、これまでお話ししたような社内改革を続けてきました。
そして、それは2017(平成29)年3月から新たに取り組んだ「第四新卒採用」という一つの形に結実しました。
主に40~50代の中高年を対象としたのは、キャリアを積んだ優れた人材を望んでいたというのが第一です。それに加えて、「人生100年時代」を迎えるにあたり、定年延長や再雇用などシニア世代の働き方が多様化していくなかで、年齢や性別に関係なく、新卒と同じフレッシュな気持ちを持ってチャレンジし、社会や会社を改革する気概のある人材がほしいとの思いがあったからです。
そもそも、私自身が52歳にして商社から医薬品・機能性表示食品・健康食品の製造企業へと飛び込んだ「第四新卒」でした。そのため、採用広告のモデルは私自身が務めました。
「オッサンも変わる。ニッポンも変わる。」
キャッチコピーには、中高年が培ってきた仕事の経験で、いまの日本にどう貢献できるのか、そのためには中高年はいかに働くべきかを、いま一度考えてほしいというメッセージを込めています。
この「第四新卒採用」には予想以上の反響があり、募集開始後、全国から約2200人もの方から応募がありました。
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