語学学校に入った当初は、クラスは下から2番目で、中学英語も危ういレベルだった私。そこから猛勉強し、前回書いたとおり、ネイティブの男性と付き合ったことで1年後にはかなり英語が話せるようになっていました。もともと、歌や物まねが得意で、耳が良かったということも大きいかもしれません。
でも、英語が話せるようになったところで、スタートラインに立ったに過ぎません。語学学校卒業後は目標であったハリウッドの演劇を学ぶため、ロサンゼルスのアクティングスクールに入りました。
英語がわかるだけでは話にならない
1年みっちり勉強した英語! 大丈夫だと思って挑みましたが、ハリウッド式のカメラ前の演技では撃沈。自分の演技を自分で見るのもしんどかったです。
どんなに真剣なシーンでも、私の片言の英語ではなんだか滑稽な雰囲気になってしまうのです。
とりあえず英語がわかる、話せる、だけではハリウッドのスタートラインにも立てないことが身にしみてわかりました。「流暢な英語」が話せて初めて他の役者と勝負できるのです。
日本では、演技での滑舌では困ったことはほとんどなかった私ですが、英語の芝居では滑舌やアクセントでつまづいて、演技指導もしてもらえない。そのことに焦りを感じていました。
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