「ベスト・パフォーマンスの体」は食事で決まる
スポーツ栄養士と聞くと、遠い世界のような印象を抱くかもしれない。しかしスポーツ選手の栄養指導のノウハウというのは、見方を変えれば、食を通じて体をベストコンディションに整えるという、私たちにとっても非常に重要な知識といえるだろう。 おそらくオリンピックに出場するスポーツ選手ほど、日々の体のコンディションを気遣う人たちもいない。トレーニング法はもちろんだが、毎日の食事もしかりだ。そんな彼らに日々、行っている栄養指導や食べ方のアドバイスのうち、私たちにも役立つ知恵は何だろうか。
「栄養面のことを細かく言い出したらキリがありませんが、大事なことは三つです。一つは『動く』『寝る』を邪魔しない食べ方をすること、二つ目は『咀嚼』を意識して食べること、そして三つ目は、主食、主菜、副菜を1:1:2の割合で食べることです」
「食べ物を見たときに、『これが自分の体になるのか』と考えてみてください。ファストフードやスナック菓子などのジャンクフードで食事を済ませようなんて、もう思わなくなるはずです。体にいいとされる野菜だって、しなしなの野菜よりは、ピンピンの新鮮なものを選びたくなるでしょう」
「You are what you eat」(あなたは、あなたの食べるものでできている)という言葉もあるように、食事は毎日のことだからこそ、その習慣が重要なのだ。しかしながら、食べ方や栄養に関しては、あやしげな情報が氾濫しており、なかなか何がいいのか、つかみづらい。謎の流行を手あたり次第に試す前に、共にしっかりとした最強の「食べ方」を是非身につけていこう。
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