桃山商事の恋バカ日誌

元カノの残り香よ、消えないで

「失恋ホスト」として数々の恋愛相談を受けてきた恋バナ収集ユニット「桃山商事」の3人が、新感覚の恋バナ談義を繰り広げるこの連載。今回のテーマは前回にひき続き「昔の恋人が残した恋愛遺産」です。当時好きだった人からもらった些細なものや、元カノの匂いなど、別れたあとの恋愛遺産との向き合い方について考えていきます。

未練のあまり、マクラに顔を埋めた夜

【登場人物】

清田隆之
桃山商事・代表
1980年生まれの文筆業

森田雄飛
桃山商事・専務
同じく1980年生まれの会社員

ワッコ
桃山商事・係長
1987年生まれの会社員

清田 桃山商事の恋バナ連載、前回に引き続き「恋愛遺産」というテーマでお送りします。

森田 ひとつの恋愛が終わった後に残された、有形・無形の“遺産”にまつわるエピソードを紹介していきます。前編では、元カレがくれたコンピレーションCDや、部屋に残された3XLサイズのスウェットといった「有形」の恋愛遺産が引き起こしたトラブルを中心に紹介しました。

ワッコ ユミコセブンとダボダボのスウェット! 笑いましたね。未読の人はぜひ読んでほしいです。

森田 今回は少し趣向を変えて、恋愛遺産との向き合い方について考えていきたいと思います。

ワッコ 別れた後に遺産をどうするかっていうのは、人によって全然違いそう。わたしの場合、「捨てなきゃ」っていう意識は特にないですが、逆に大事に取っておくこともしないかもしれないです。

清田 俺はどちらかというと捨てられないほうなんだけど、取っておくことのできない遺産もあるよね。匂いとか。

ワッコ 匂い遺産(笑)。

清田 これは俺が4年くらい付き合っていた恋人と別れたときの話なんだけど、当時、俺の部屋には彼女用のマクラが置いてあったのよ。4年も付き合っていたから、そのマクラには彼女の匂いが染み付いていて。別れてしばらくの間、未練のあまりマクラに顔を埋めて匂いをかいだ夜も数知れず……。

ワッコ や、やばみの強い話ですね……。

清田 マクラって、お風呂上りに髪が濡れたまま寝ることもあるじゃない? だからたぶん、他のものより匂いの粒子が染みこんでるような気がするのよ。

森田 文字通りのウェットな感覚だなあ。

清田 でも当たり前だけど、時とともにその匂いは薄れていって、それがたまらなく切なかったんだよね。消えないでくれ~って。

ワッコ ふつうの有形遺産は、知らない間になくなったりはしませんからね。

マクラに顔をうずめて泣き濡れる清田

一枚のガムをめぐる青春の記憶と風化

森田 特に意識してないけど、気づいたら残っていた……みたいな遺産もあるよね。

ワッコ それで思い出したんですけど、高校生のときにすごく好きだった人から板ガムを一枚もらったことがあったんです。

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桃山商事の恋バカ日誌

森田雄飛(桃山商事) /清田隆之(桃山商事) /ワッコ(桃山商事)

2001年の結成以来、「失恋ホスト」として1000人以上の男女から恋のお悩みやエピソードを聞き続けてきた恋バナ収集ユニット「桃山商事」がお届けする、新感覚の恋バナ談義。普段ほとんど語れることのない恋愛の様々なテーマを毎回ひとつ取り上げ...もっと読む

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