就労というレールから外れた就職氷河期世代をどう救うべきか。これまで国が講じてきたのは、若者の支援対策である。簡単に言えば、そのコンセプトは、「スキルを底上げして会社へ押し込んで、なるべく早期に正社員として働いてもらうこと」(厚生労働省幹部)である。
#9 政府と国民の無関心が 「不遇の世代」を生んだ
2018年9月14日
就職氷河期世代は、労働力人口の一番のボリュームゾーンである。だからこそ、この世代の沈没は社会を転落させることにもなってしまう。氷河期の問題を放置した代償は大きい。
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1億総転落 新・階級社会
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