人生初の大失恋……そして「私は総理大臣になる!」

今や「女性秘匿捜査官・原麻希シリーズ」、「新東京水上警察シリーズ」、「警視庁53教場シリーズ」、「十三階シリーズ」など、警察小説の書き手として注目を集めている吉川英梨さん。彼女はいかにして小説家になったのか? その異色の経歴から、作家になる秘訣や好きなことをしながら生きるヒントを読み解きます。泥沼の脚本家修業から一転、迷える女子はどこへ行く?(企画・聞き書き:アップルシード・エージェンシー

大失恋からの傷心インド旅行

そして、仕事も失敗続きのなか、私を次に待っていたのは、人生初の大失恋でした。

アメリカ留学時代に付き合い始めた彼のことが大好きだったので、彼が帰国するたびに、彼のところに入り浸っていたんです。当時25歳でしたが、特に結婚を意識していたわけではなく、アメリカと日本との遠距離恋愛で、会える時はいくらでも一緒にいたいという気持ちだったんですけど、彼にはそれが重かったんだと思います。

まだ学生だった彼に「ちゃんと働かなくていいの?」と注意されるぐらい。私は人生で恋人にふられたのが初めてで、大ショックでした。「現地で他に好きな人ができた」……今でもトラウマです(笑)

彼のいるサンディエゴに戻るためにお金をためていたのですが、「もういいや!このお金を使ってどこかに行ってやる!」と、インドにボランティアへ行くことにしました。特定非営利活動法人NICE(国際ワークキャンプセンター)中長期ボランティアというもので、参加者が費用を負担して行きます。

唐突かと思われるかもしれませんが、留学中にメキシコへ出かけた経験から、発展途上国の整然としていない、なんでもありの空気が肌に合っていたのだと思います。

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十三階の神

吉川 英梨
双葉社
2018-07-18

この連載について

初回を読む
コギャル(?)だった私が、警察小説家になるまで—「好きなこと」を仕事にする道

吉川英梨

宝島社ラブストーリー大賞「エンタテイメント特別賞」を受賞してから10年間、小説家として活躍してきた吉川英梨さん。今や「女性秘匿捜査官・原麻希シリーズ」、「新東京水上警察シリーズ」、「警視庁53教場シリーズ」、「十三階シリーズ」など、女...もっと読む

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