熊野英介(アミタホールディングス株式会社)vol.3 これからは、カンパニー(仲間)の時代がやってくる

2012年に、グループ全体のミッションを新しく策定したアミタホールディングス。そこには、客観的な目標を掲げるのではなく、行動しなければ意味がないという強い意志がありました。客観的な判断は正確で、主観的な判断は偏っているという見方が一般的ですが、はたしてそれは本当にそうなのでしょうか。ステークホルダーが共有しているのは「利益」ではない、社員が流動するのではなく企業が変わっていくべきだなど、企業に対する常識にメスを入れていく第3回です。

客観は正しく、主観は間違っている?

熊野 東日本大震災後に開いた株主総会で、定款変更を株主の皆さんにお願いしたんです。それは、「アミタグループは、自然資本と人間関係資本の増加に資する事業のみをやります」という事項をいれてもらうという変更でした。これで、「公開企業として、なぜ利益をあげないんだ」と機関投資家に詰め寄られても、「いや、定款通りやっています。利益が出るまでには時間がかかるので、許してください」と、堂々と言えるようになりました(笑)。

藤野 この「Our Mission Ⅱ」にも、そのことがしっかりと記載されていますね。「Ⅱ」ということは、これはセカンドバージョンなんですか?

熊野 そうです。それまでのミッションは、静的な状況を表現しているというか、客観的だったんですよ。それが震災を機に、客観的に良いことを目標とするような中途半端なことではいかんと。目標を立てる以上は「Do it」、行動するんだ、というものに変えました。

藤野 私も、主観的な判断をもっと尊ぶべきだと感じています。最近、客観は正しく、主観は歪曲されているというような見方が強すぎると思っているんです。企業は、それぞれ主観的な判断をし、主観的なメッセージを出し、それを主観的な投資家たちが主観的に判断する。その主観の強烈なせめぎあいから、初めて客観が出てくる。その客観は、もはや「真理」ともいうべきものになるでしょうね。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes・note会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

ケイクス

この連載について

初回を読む
イケてる経営者が日本を救う

藤野英人

日本株ファンドの「ひふみ投信」で抜群の成績を残しているファンドマネージャー藤野英人氏がイケてる日本企業の経営者にインタビューし、投資家の目線で成長の秘密をひもといていく対談連載。50歳未満の「アニキ編」と50歳以上の「オヤジ編」の2編...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

gotoichi1003 仕事目標を ”Do it !” に。社会的報酬が大切な時代だすなぁ→ 約5年前 replyretweetfavorite

yaiask 13:35まで無料。お金ではなく、社会的報酬で社員・株主・顧客とつながるとは?→ 約5年前 replyretweetfavorite