台本はきっちり作る
『ブラタモリ』を観た方からよく、「あれはアドリブですか?」「台本があるのですか?」と聞かれます。出演者が、自由に話しているように見えるからでしょう。
実は、台本は存在します。それも、かなり細かいことまで書いた台本が。
ここで、タモリさんがこう言う——
久保田アナウンサーがこうリアクションする——
そこで先生が「実は……」と説明を始める——
具体的なセリフをびっしり書いていたのです。
セリフだけではなく、動きも決めています。歩くルートもすべて想定し、どこで何に気づいてほしいか、通行人に質問してほしいか、地図を広げてほしいか……。
一本分の台本はA4用紙30枚以上になりましたが、出演者には一切見せていません。