ケイクスカルチャー

中国で本場のデモを見てきたっす

日本でも毎日トップニュースで報じられている、中国の反日デモ。日本料理店や日系企業が破壊された姿に、衝撃を受けた人も多いはず。日々センセーショナルに報じられていますが、テレビを通してではわからない現地の状況を、中国在住のブロガー・マトモ亭スロウストンさんにレポートしていただきました。独自の文体が紡ぎだす、言葉の「游行」をお楽しみください!

ワスはマトモ亭と言って(誰だよ……)、けっこうな歳をいっているのに働きもせず、ズーズーしくも中国湖南省長沙市の某大学修士課程に留学しに来ている面白(……)ブロガーっす。

湖南省と言ってみても、だいたいの日本人には「どこにあんだよ……」って場所だろうケド、ワスの持ってる地図でゆーと香港の2センチくらい上、みんな大好き毛沢東(えっ! 違うの!? こっちじゃ郷土の生んだ大スターだよ!)の出身地で、食いモンは辛けりゃ辛い程うまいと思ってて、他所から来た中国人にもなまりがキツくって何言ってんだか良くわかんない人が住んでる田舎ですよ! 田舎! ただ省都の長沙市自体は、行政区分が日本と違うとはいっても人口600万人という大都市なんでね、なめてもらっちゃ困るんだよ!

そんな長沙市なんだケド、9月15日に大規模な反日デモがあって、日系企業の平和堂(日本じゃ滋賀県が根拠地のスーパーマーケットのチェーンだケド、こっちじゃ高級百貨店を展開してんですよ)で暴動が起こってですね、ショーウィンドウぶっ壊されて、タダで! 無料で! お金払わないで! 商品持ってかれちゃったり、車ひっくり返して火ぃつけられちゃったり、18日にもまたでかい反日デモが起こったもんで、このトコロ名前を耳にする機会もあったと思うっす。

中国国内ではデモに関する報道が全然無いってコトは、日本ではもう常識になってんだろうケド、ホントにそのとおりで、暴動が起こった直後も、アフリカ各地で起こっている反米暴動で市民が暴れまわってる様子を何度も放送してたケド、国内の反日デモの様子は全然やらないんだよ。新聞にも写真どころか一行もデモのコト書いてないんで、正直、こっちに居るよりか、日本に居てワイドショーでも見てた方がデモがどうなってんだか良くわかるんだよ! そんで、ガンガン日本から「お前が群衆にボッコボコに殴られている映像はいつになったら見られるんだ!」っていう問い合わせが来るんだケド、何、そんなにワスら危険だと思われているですかぁ!?

実際にこっちにいる日本人の状況はですねぇ、大学の日本語学科で先生をやってる人が、アイスクリームを買おうとしたら、「今日(18日)は日本人には売らない。明日になったら売ってあげる」と言われたくらいでねぇ……。彼はそもそも周りの人に日本人であるってコトが知れ渡っていたんで、黙ってりゃワスらみたいな日本人と中国人なんかパッと区別のしようがないワケで、別に平気じゃねーの……という感じっすよ。自分が実際に目にしている街の様子よりも、日本大使館から毎日送られてくる注意喚起のメールとか、中国側の留学生課がひっきりなしに安否確認の電話をかけてきたりとか、挙句に職員が直接宿舎まで尋ねて来るような周りの対応のせいで不安な気持ちにさせられているですよ。

でも(もちろん『デモ』にかけているワケだよ!)さぁ! そんな話しは、多分、日本のワイドショーでも言われていると思うんだよ、やっぱし。ココは大使館及び留学生課からの連日の注意喚起に抗ってですね、18日にデモの最終目的地になっていた平和堂に自転車で行ってきたっすよ!

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坂本賢次(マトモ亭スロウストン)

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