​社内の「常識」を打ち壊し、10年で売上を倍に。

50代中心の“オッサン”を「第四新卒」と名づけて一括採用し、成功を収める森下仁丹株式会社代表取締役社長・駒村純一氏。自身も三菱商事で30年間勤めたのち、52歳でさらなるチャレンジを求めて森下仁丹に転職、「赤字30億円」という倒産危機からわずか3年でV字復活を成し遂げた「第四新卒の成功者」だ。 NHK『クローズアップ現代+』、テレビ東京『ガイアの夜明け』『カンブリア宮殿』でも話題沸騰の著者による『逆転発想の人材・組織改革術』をcakesで特別連載!

仁丹で培った独自の技術で最先端の企業に

仁丹はもともと、生薬を練った小さな粒を銀箔で包み、空気による酸化を防ぎ、携帯できるようにしたものです。このコーティング技法を発展させて開発したのが「シームレスカプセル」です。

シームレスカプセルとは、その名の通り、「継ぎ目のない」カプセルのこと。通常のカプセルでは固形物しか入れることができず、液体を入れると、継ぎ目からしみ出てしまいます。ところが、森下仁丹は継ぎ目のないカプセルを開発したことで、液体から微生物まであらゆるものを充塡できる、非常に応用範囲の広い技術を培っていたのです。

そこで、森下仁丹にとって「包んで守る」技術を発展させることは、会社のコアとなる重要な事業だと考えました。

この技術を仁丹以外で活かして成功していたのが、機能性表示食品『ビフィーナ』でした。

微生物を生きたまま封じ込めることができる技術を応用し、生きたビフィズス菌をカプセルに封じ込め、腸まで届けることで腸内環境を良好に保つ『ビフィーナ』は、1993(平成5)年の発売以来、多くの愛用者を生んだヒット商品となりました。

森下仁丹は、この『ビフィーナ』を主軸とするヘルスケア事業にさらなる伸びしろを見いだし、この技術を医薬品、健康食品へと広げてはいました。

確かに、それによって徐々に利益は上がっていましたが、そもそもヘルスケア事業にはライバルが多く、そこだけに注力していても勝ち目は少ない、と私は考えました。

「シームレスカプセルの技術を、ヘルスケアや食品以外の分野でも事業化できないか?」

そう考えて、私が狙いを定めたのが産業用の需要でした。

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逆転発想の人材・組織改革術

駒村純一

NHK『クローズアップ現代+』、テレビ東京『ガイアの夜明け』『カンブリア宮殿』で話題沸騰! 全管理職、経営者必読の森下仁丹流・「ミドル転職」の人材活用術。 52歳で、大手商社から創業110年の森下仁丹に転職。赤字30億円の倒産危機に瀕...もっと読む

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Canopus8kf 社内の「常識」を打ち壊し、10年で売上を倍に。|駒村純一| 約2年前 replyretweetfavorite